5.1. Ericom Connect リリースノート¶
注意
ダブルブラウザソリューションではAccessPortal(AccessNow)での利用はサポートしていません。ダブルブラウザ連携キットをご利用ください。
また、Linux版ではEricomRDPはサポートされておりません。ご了承ください。
5.1.1. パッケージング¶
■ ダブルブラウザ用 Ericom Connect に含まれているコンポーネントのバージョン
(パッケージ番号:ecn_8500003)
コンポーネント | モジュール名 | バージョン |
---|---|---|
Ericom Connect本体インストーラ | EricomConnect.exe | 8.5.0.30879 |
RemoteAgent Type1 64bit | EricomConnectRemoteHost_x64.exe | 8.5.0.30879 |
RemoteAgent Type2 64bit | EricomConnectRemoteAgentT2_x64.exe | 8.5.0.30879 |
RemoteAgent Type2 32bit | EricomConnectRemoteAgentT2_x86.exe | 8.5.0.30879 |
.NET Framework 4.6.2 | NDP462-KB3151800-x86-x64-AllOS-ENU.exe | 4.6.2 |
HP ユニバーサルプリンタドライバ(UPD) 64bit | upd-ps-x64-6.6.5.23510.exe | 6.6.5.23510 |
HP ユニバーサルプリンタドライバ(UPD) 32bit | upd-ps-x32-6.6.5.23510.exe | 6.6.5.23510 |
Lexmark ユニバーサルプリンタドライバ(UPD) | Lexmark_Universal_v2_UD1_Installation_Package_05252018.exe | 2.13.1.0 |
SQLServer 2016 Express SP1 | ja_sql_server_2016_express_with_service_pack_1_x64_9541027.exe | 2016 SP1 |
■ ダブルブラウザ用 Ericom Secure Gateway に含まれているコンポーネントのバージョン
(パッケージ番号:esg_8500001)
コンポーネント | モジュール名 | バージョン |
---|---|---|
Ericom Secure Gateway インストーラ | EricomSecureGateway.exe | 8.5.0.30832 |
5.1.2. 新機能および修正点¶
Ericom Connect 8.5.0.30879¶
【リリース日:2019/12/24】
- Windows Server 2008 R2 ESUへのサポートについて
Windows Server 2008 R2 ESUは以下の条件でサポートとなります。
お客様がMicrosoft社とWindows Server 2008 R2 ESUの契約を有しており、提供されているESUの最新版を適用していること。サポート期間は1年 ※
※ Microsoft社自体がWindows Server 2008 R2 ESUを1年更新としているため次年度以降サポートするかは1年が経過する前に、お客様のニーズを確認して改めて判断。但し、 Windows Server 2008は2020年1月14日以降は未サポート となります。
Ericom Connect 8.5.0.30879¶
【リリース日:2019/11/29】
- 以下の条件でWindows 7 ESUへのサポート
- お客様がMicrosoft社とWindows 7 ESUの契約を有しており、提供されているESUの最新版を適用していること
- サポート期間は1年※
※ Microsoft社自体がWindows 7 ESUを1年更新としているため次年度以降サポートするかは1年が経過する前に、お客様のニーズを確認して改めて判断
Ericom Connect 8.5.0.30879¶
【リリース日:2018/10/5】
新機能¶
[管理ツール]
- 異なる接続方法であっても、より確実に同一ユーザのセッションへ接続できるようにセッションフォローのパラメータが追加されました。
- ${System}等の表現を利用して、公開アプリケーションを追加できるようになりました。
- RemoteAgent Type2インストーラが追加されたことに伴い、Type2用の2つのタイムアウト関連のパラメータが追加されました。
- AccessPortal/AccessPad/AccessToGoからEricomサーバへログインした時のタイムアウトを設定できるようになりました。(Connect管理コンソール上のパラメータで指定します。)
- ActiveDirectoryキャッシュを更新する間隔を設定できるようになりました。ActiveDirectoryサーバの死活監視タイミングのパラメータが追加され、ActiveDirectoryの障害復帰を明確に検知できるようになりました。
- Connect管理コンソール上からAccessPadのパスワード保存機能を制御できるようになりました。[設定][設定]の「AccessPadによるパスワードの保存を許可する」を「はい」に設定します。
- 公開グループごとにライセンス制限できる機能が追加されました。
- ConnectCLIでしか実行できなかった「一時的に切断」または「永久に切断」への変更を、Connect管理画面上で実行可能となりました。
- 完全なロスレス設定が可能となりました。CAD等、ロスレス要件がある場合に有用です。
[その他]
- Windows 10 半期チャネルの1709および1803をサポートしています。
- ver.8.5より前方互換および後方互換をサポートします。詳細は製品サポートポリシーの資料を参照ください
- KerberosSSOを使用することにより、AccessPad、AccessPortalの認証がSSOできるようになりました。この機能追加に伴い、SSO用のサンプルページがAccessNow及びAccessPortal用に追加されました。
- RADIUSを使用するケースとしないケースを更に細かく制御できるよう、設定可能な条件が追加されました。
- 汎用プリンタドライバとしてLexmarkがサポートされます。
[Configuration Tool]
- Ericom Connect Configuration ToolにManage Global Servicesが追加されました。当該ツール上から、Connectサービスの個別停止や起動が可能になりました。
[ConnectCLI]
- ResourceGroupsコマンドが強化されました。ConnectCLIで公開グループ、リソースを追加可能になりました。
- ConnectCli systemHealthが追加されました。Connect管理画面、ダッシュボードの[システムヘルス]の内容を表示できます。
- ConnectCLIで記号「^」が使用可能になりました。
- windowsServicesコマンドが追加されました。Ericom Connectコンポーネントのサービスの状態確認、開始、停止、リスタートができます。
- resourceGroupsコマンドが強化されました。
- resourceGroupsコマンドがテナントレベルで実行できるよう改善されました。
- ユーザやグループを公開グループへ追加できます。
- すでに登録済みのリソースを公開グループへ追加できます。
- 公開グループの「詳細」設定を変更できます。
- resourcedefinitionsコマンドが追加されました。
- resourceDefinitionsコマンドがテナントレベルで実行できるよう改善されました。
- リソース(公開アプリ)やデスクトップを追加できます。
- リソースの「詳細」設定を変更できます。
- System listコマンドを実行時、RemoteAgentタイプが表示されるようになりました。RemoteAgent Type1かType2かの情報が出力されます。
- userActiveDirectoryInfo実行時の出力内容が変更されました。
- 「/terse」オプションが追加されました。
- 出力結果から「Groups」「Attributes」が除外されます。
- remoteHostConfigコマンドがテナントレベルで実行できるよう改善されました。
- 「/tenant」オプションが追加されています。
- RemoteHostSetStateコマンドに2つのオプションが追加されました。
- remoteHostIdの他、IPアドレス、ホスト名で当該コマンドを実行可能になりました。
修正点¶
- Ericom Connectの全てのコンポーネントのスタートアップの種類が「自動」から「自動(遅延開始)」に変更されました。
- EricomRDP、Ericom Connect Configuration Tool等を起動した時に表示されるロゴが変更されました。
- C:\Program Data\Ericom Connect\deploy フォルダが C:\Windows\Temp\EricomConnectDeploy へ移動されました。これにより、Ericom Connectフォルダの容量肥大化を防止します。
- AccessPadから既存ユーザセッションへの再接続時、同じ公開アプリケーションを起動すると同じ公開アプリケーションが複数起動する場合がありました。この振る舞いが改善されました。
- Connect管理コンソール上のレポートログに、XFF(X Forward For)の値に関する専用列が追加されました。
- 一般権限ユーザではURLリダイレクションを利用できない問題が改善されました。
- Ericom Connectサーバ冗長構成時において、データベース停止中に発生する不具合が修正されました。
- Access Serverメモリ使用に関する振る舞いが改善されました。これにより、Access Serverの安定性が向上します。
- 高負荷状態におけるAccess Serverログ出力の振る舞いが改善されました。これにより、Access Serverの安定性が向上します。
- AccessPadへ変更前の旧パスワードでログインできる問題が改善されました。
- 高解像度端末からアクセスした公開アプリケーションの表示が小さくなる問題が改善されました。(AccessPad利用時)
- Windows10 1709以降のIE11を利用しAccessNow接続する場合、日本語入力ができない問題が改善されました。
- Connectサーバが使用するデータベースの名前に「.」が含まれていると正常動作しない不具合を改善しました。
- Connectサーバへの1回の認証失敗が、ActiveDirectoryサーバ上では2回の認証失敗としてカウントされる問題が改善されました。
- Connect管理コンソール上の「サービス」「管理Webサービス」「Connect 管理コンソール アイドルタイムアウト (秒)」に2678400秒をセットすると400リクエストエラーのメッセージが表示される問題が改善されました。
- ConnectCLIコマンドに256文字制限がありましたが、この制限が改善されました。
- Connect管理コンソール上に多くのリソースが登録されている場合のパフォーマンスが改善されました。
- AccessPortalのjQueryコンポーネントが最新バージョンに更新されました。
- 「起動時のデスクトップスクリーンモード」がノーマルで設定されている場合、「デスクトップ表示幅 (ノーマルスクリーンモード)」と「デスクトップ表示高 (ノーマルスクリーンモード)」でそれぞれ0をセットすることは可能ですが、警告が表示されるようになります。設定は可能です。
- EricomRDP接続に関する改善が実装されました。
- Windows7端末からESG経由でEricomRDPで接続できない不具合が改善されました。
- EricomRDPでフォルダリダイレクトが使用できるよう改善されました。
- EricomRDPで個別のドライブをリダイレクトできるよう改善されました。
- 32bit版のAccessPad/Blazeに潜在していた不具合を改善し、安定性が向上します。
- AccessPadで公開アプリケーションを起動する時、2つ目に起動したアプリケーションがアクティブにならない(背面に隠れる)問題が修正されました。ただし、Blaze接続Microsoftシームレスモードの場合は制限事項として、アクティブにならない場合があります。
- AccessPadにログイン済みの状態であっても、当該クライアントOSのログオフやシャットダウンができる不具合が修正されました。この修正により、AccessPad 8.5以降ではAccessPadログイン済みの状態で当該クライアント端末からのログオフやOSシャットダウン等ができません。これは仕様動作です。
5.1.3. 制限事項および既知の不具合¶
Connectサーバ¶
管理コンソール¶
- EricomRDPを使用した場合、セッションシェアリングが利用できません。
- Ericom AnalyticsはWindows Server 2016には対応しておりません。
- → Ericom Connect Serverの対応環境の中でWindows Server 2012 R2までのOSでご利用ください。
- RemoteAgent 8.5 Type1からConnectサーバ 8.0/8.1への接続においてグリッド参加に失敗します。
- → 「 グリッド参加に失敗する場合 」の手順を実施することで回避可能です。
- RemoteAgent 8.5 Type2からConnectサーバ 7.x/8.1/8.2へマシン登録ができません。RemoteAgent Type1をご利用ください。(Connectサーバ7.xへの接続の場合は、同バージョンのRemoteAgent Type1をご利用ください。)
- RemoteAgent Type1 32bitは今後Ericom社からリリースされません。(Type2は引き続きリリースされます。)引き続きRemoteAgent Type1 32bitを利用する場合は、旧バージョンの該当モジュールをご利用ください。
- ScrewDriversを利用している場合、Blaze接続(Microsoftシームレス、Ericomシームレス)を行うとScrewDriversによるプリンタリダイレクトに失敗することがあります。回避策として、EricomRDPをご利用ください。
- 管理コンソール上で設定した「レポート実行時のSQLクエリタイムアウト(秒)」がクエリ実行時に反映されておらず、データベース上のデータ件数が増加してクエリの実行に時間を要するようになるとタイムアウトが発生しレポートが表示できなくなる場合があります、この問題への回避策はありません。尚、この問題は9.2で修正されています。
AccessPad(Blaze)¶
注意
Linux版ダブルブラウザソリューションではEricomRDPはサポートされていません。Blazeによる通信となります。
入力関係¶
- [英数]キーが効きません。
- Ubuntu において[ひらかな/ローマ字/カタカナ]キーと[英数]キーが有効になりません。
- Windows 10で[Ctrl]+[Alt]+[End]のコンビネーションキーが効きません。
- → 代替策としてErciomRDP利用時に上記コンビネーションキーは対応可能です。
- EricomRDP利用時に、文字入力変換確定後に再変換候補を出力させるために、[変換]キーを押しても、再変換候補が出力されません。
リダイレクト・印刷関係¶
- プリンタリダイレクトを利用する場合、クライアントは7.6.1以降のバージョンを使用してください。
- プリンタリダイレクトを[汎用]で利用する場合、クライアントPCにAcrobat Reader DCを導入してください。また、事前にAdobe Reader DCを1度起動し、ライセンス規約に「同意する」ボタンを押下しておく必要があります。
- EricomRDPでは、DynamicDrivesが機能しません。この問題は、現在Ericom社へエスカレーション中です。
- プリンタリダイレクトを[汎用]で利用する場合、Ericom Connectのプリンタ構成にて「高度なPDF印刷コマンド」に「-shell」の設定を行って下さい。
- EricomRDPを利用した場合、タイムゾーンのリダイレクトは常に有効です。無効にすることはできません。
- AccessPad8.0/8.1/8.2からConnectサーバ9.0以降へのEricomRDP接続時、Ericomのフォルダリダイレクト機能が効きません。最新のAccessPadへバージョンアップをお願いします。
- 以下3つ全ての条件で利用しているケースでは、公開アプリケーションが起動できない場合があります。
- 接続元端末側でマルチモニタを使用している
- Microsoftシームレスモードを使用している
- 接続先RDSサーバがWindows Server 2019である
回避策として、Connect管理画面の[公開]>[グループ]>(任意のグループ)>[詳細]にある「シームレス・フルスクリーンモード」設定を「はい」にしてください。
- UPDを使用した印刷において過去の印刷物が再度印刷されてしまう事があります。この問題は、9.4以降で修正されているため9.4以降へのバージョンアップをご検討ください。
- Blaze接続やAccessNow接続において、HP汎用ドライバを利用しており印刷が遅い場合は、Lexmarkのご利用をご検討ください。
- ※ Lexmarkは、Ericom製品バージョン8.5以降で利用可能です。
アプリケーションウインドウ関係¶
- フルスクリーンモードの間、セッションが終了すると、最小化機能と最大化機能が機能しなくなる ことがあります。
- →アプリケーションを再起動して、ウィンドウサイズを調整します。
- Blaze セッションが最小化されると、復元できないことがあります。
- →アプリケーションを終了し、再起動してセッションに再接続します。
- シームレスなアプリケーションウィンドウをドラッグするとスムーズに機能しないことがあります。 ウィンドウのドラッグ操作が完了するまで黒色の空白領域が表示されます 。
- Ericom Connect 8.0 でサポートを開始した EricomRDP は Ericom Blaze の単体利用ではサポートされておりません。
- Windows Server 2008 R2上でAccessPad(Blazeクライアント)を利用した場合、Alt+Tabでウィンドウを切り替えたあと、公開アプリケーションへの最初の文字が欠落する問題があります。
- Blaze Client for Linux ではフルスクリーンで起動したセッションをリサイズした場合、再びフルスクリーンに戻すことができません。一度セッションを切断し、再接続してください。
- マルチディスプレイ利用時は、全てのディスプレイの拡大・縮小の倍率は同一でご利用ください。(Windows10の場合、「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」の設定を複数のディスプレイで同じ設定でご利用ください。)倍率が異なる場合、正しく公開アプリケーションの表示がされない場合があります。
- Ericomシームレスモードを使用している場合、IMEバーは公開アプリケーションの枠内のみ描画される動作となりました。
- AccessPadから公開アプリケーションを起動する時、2つ目に起動したアプリケーションがアクティブにならない(背面に隠れる)事象が一部修正されましたが、Blaze接続Microsoftシームレスを利用する場合は発生することがあります。
- Ericomシームレスモードで公開アプリへBlaze接続した時、公開アプリの周囲に黒枠が付く場合があります。これは仕様動作です。
- →MicrosoftシームレスモードまたはEricomRDP接続をご利用ください。
- AccessPad8.0/8.1/8.2からConnectサーバ9.1以降へEricomRDP接続する場合は、Connect管理コンソールの「ネイティブクライアントの選択」を「EricomRDP(Win7/2008 R2以上)」に設定してください。「EricomRDP(常に有効)」を設定していると、Blaze接続となります。なお、旧バージョンのAccessPadからEricomRDP接続してサーバにログイン中、接続先サーバのログイン画面が表示されることがあります。この場合は新しいAccessPadをご利用ください。また、公開アプリケーションの起動において、AccessPad 9.5からConnectサーバ8.0など古いバージョンへのEricomRDP接続がエラーとなる場合は、「ネイティブクライアントの選択」を「EricomRDP/シームレス」へ設定してください。
- Windows 10 IoT上でAccessPadを利用する場合は、EricomRDP接続をご利用ください。Blaze接続は未サポートです。
- Windows 10 IoT上でAccessPadを利用する場合は、WindowsOSの「タスクバーを隠す」をオフにしてご利用ください。
- Blaze接続でリモートの全画面プリントスクリーンを取得する場合は、「Ctrl+PrtSC」とする必要があります。
- AccessPad8.2以下のバージョンからEricom Secure Gateway(ESG)を経由したConnectサーバ9.2以降へのEricomRDP接続ができません。最新のAccessPadへバージョンアップをご検討ください。
- EricomRDP接続で公開アプリケーションを起動した時、リモート側のIMEは表示されません。
- EricomRDP接続時、スマートリサイズが機能しないことがあります。
- AccessPad経由で公開アプリが既に実行されている状態でのモニタの接続・取り外しについてはサポートしていないため、公開アプリが想定されない状態(ウィンドウ縮小化、ハングアンプ等)になります。想定と異なる動作となった際の回避策は、一度公開アプリを終了し再度起動するようお願いします。
その他¶
- Microsft EdgeのIEモードで接続すると下記問題が発生するため、基本的にIEモードでのご利用はサポートされません。
- Microsft EdgeのIEモードでEricomRDPを使用した場合、左サイドメニューの縦三点リーダーが機能しなくなる場合があります。
- Microsft EdgeのIEモードでEricomRDPを使用した場合、ある状況下ではすべてのメニューが動作しなくなり、アプリケーションを起動することができなくなる場合があります。
- また、KOTOMINE利用時においてもMicrosoft EdgeのIEモードは未サポートとなります。