3.2. 構築時の注意点¶
3.2.1. Linux版¶
- CentOS7.3のカーネルは4.4がサポート対象です。
警告
CentOS7.3 のデフォルトのカーネルバージョンは3.10.0 -514 です。
導入手順に従い、バージョンアップを実施してください。
バージョンアップをしない場合はKVM構成でのインストールを行うことが可能ですが、サーポート対象ではありません。
Tips
CentOS7.4 のデフォルトのカーネルバージョンは3.10.0 -693 です。
このカーネルはそのままの状態で導入可能です。
以降、CentOSのデフォルトカーネル、および4.4がサポート対象となります。
- CentOSは最小構成(minimal)での導入を推奨しています。
注意
必須要件ではありませんが、最小構成以外の場合、IVEXダブルブラウザLinuxの必須ポートとバッティングするなどのトラブルが想定されます。 特別な事情がない限り最小構成での導入をお願いいたします。
- CentOSのファイルシステムは標準のxfsで構成してください。
注意
ext4を利用した場合、ユーザのプロファイルを保存する領域が10GB固定のイメージファイルとして導入されてしまいます。
- バージョン2.4以降では、CentOSのファイルシステムは標準のxfsバージョン5で構成してください。CentOS7.4以下で作成されたxfsはバージョンが古いため、そのまま導入いただけません。 CentOS7.4以下でインストールしたマシンを7.5にアップデートしてもファイルシステムはバージョンアップされません。
- CentOSのホスト名はFQDNでは稼動しません。必ずコンピュータ名だけとなるようにしてください。
- IVEXダブルブラウザLinuxはCentOSのルートパーティションを利用します。CentOS導入時にパーティション分割が行われる場合、ルートを大きく設定してください。
Tips
CentOSを導入するマシンのHDD容量が50GBより大きい場合にパーティション分割が行われます。導入時にご注意ください。
万が一ルートパーティションのサイズが小さくなってしまった場合、日本ナレッジ社のサポートへお問い合わせください。
複数NIC環境での注意点
- クライアントから接続されるサービスLANは最初に指定されているNICとなります。(明示的にNICは指定できません)インストール時に指定するIPアドレスはプロファイル同期に利用するアドレスです。
- KVM構成の場合は標準の手順でインストールできません。別途、サポートより手順案内しております。
IVEXダブルブラウザLinuxのインストール前に、xfs_progsのバージョンを4.5.0以上に更新してください。バージョンが古いとcow.imgやvar-tmp.imgを構成することができません。 また、ファイルシステム障害時のリペア処理ができません。
$ sudo yum install xfsprogs
参考
PROXY配下の環境で実行する場合、下記のように実行してください。
192.168.0.10:8080 の部分は PROXY の設定にあわせてください。
認証が不要なPROXYの場合「user:password@」の部分は不要です。
$ export http_proxy=http://user:password@192.168.0.10:8080/ $ export https_proxy=https://user:password@192.168.0.10:8080/ $ sudo -E yum install xfsprogs
IVEXダブルブラウザLinuxは以下の最新パッチを適用してください。
- [APPENDIX] - IVEXダブルブラウザLinux Updater(アップデータ/パッチ)の適用について
Tips
WBrowser-User-Lowercaseの適用要否は連携キットのバージョンに依存します。7.6.1.8以降をご利用の場合のみ必ず適用してください。
- ログオプション(Advancedエディション)を導入する場合、定期的なログのアーカイブとシステム(cow)領域の拡張を検討してください。標準は10GBです。
警告
システム(cow)領域が枯渇すると、システム障害が発生します。
- /usr/local/bin/WBrowser jointo コマンド実行時に入力をするユーザは対象サーバに対してSSH可能でsudo権限を持つユーザが必要です。
バージョンアップ時(1.6.0→2.0.1)¶
- homeは同期処理の対象ですが、バックアップ時点の整合性を保つために全台でリストアを実施してください。
- バージョン1.6.0でWBrowser-system.conf のチューニング(ブラウザ起動時のCPU負荷軽減対策)を実施した場合、バージョン2.0.1では不要です。必ず元に戻してください。
バージョンアップ時(1.6.0/2.0.x→2.1.0)¶
- アプリケーションの公開方法が「デスクトップ」から「アプリケーション」へと変更になっています。URL自動判別オプションをご利用の場合は重要な変更です。アプリケーションの公開定義を再作成してください。(公開手順は アプリケーション公開 を参照してください。)