5.2. IVEXダブルブラウザLinux リリースノート

5.2.1. パッケージング

■ IVEX ダブルブラウザ Linux 本体に含まれているコンポーネントのバージョン
(パッケージ番号:ivex_2020001)
コンポーネント バージョン
IVEX ダブルブラウザ Linux 2.0.2

注意

当パッケージのダウンロードサイトでの公開は終了しております。


■ IVEX ダブルブラウザ Linux ログオプションに含まれているコンポーネントのバージョン
(パッケージ番号:wb_log_0000003)
コンポーネント モジュール名 バージョン
IVEX ダブルブラウザ Linux 2.0以降用ログオプション(FrefoxESR68専用) IVEX-WBrowser-Log-Option-1.2.0.installer.tar.gz 1.2.0
IVEX ダブルブラウザ Linux 2.0以降用ログオプション(FrefoxESR68未対応) IVEX-WBrowser-Log-Option-1.1.0.installer.tar.gz 1.1.0
IVEX ダブルブラウザ Linux 1.6用ログオプション IVEX-WBrowser-Log-Option-1.0.6.installer.tar.gz 1.0.6

■ IVEX ダブルブラウザ Linux Updater に含まれているコンポーネントのバージョン
(パッケージ番号:ivex_updater_0000016)
コンポーネント バージョン 適用対象
Wbrowser-updater-16001 16001 1.6.0
Wbrowser-updater-16002 16002 1.6.0
Wbrowser-updater-16003_etc 16003 1.6.0
Wbrowser-updater-20101 20101 2.0.1
Wbrowser-updater-20102 20102 2.0.1
Wbrowser-updater-16004 16004 1.6.0
Wbrowser-updater-20103 20103 2.0.1
WBrowser-User-Lowercase N/A 2.0.1
defunct-x11rdp-clear N/A(TimeStamp:7/9) 1.6.x,2.x
Wbrowser-updater-16005 16005 1.6.0
nouse-iwatch-cleanup-2017-08-10-01 2017-08-10-01 1.6.0
Wbrowser-updater-20104 20104 2.0.1
Wbrowser-updater-16006 16006 1.6.0
Wbrowser-updater-20105 20105 2.0.1
Wbrowser-updater-20201 20201 2.0.2
Wbrowser-updater-21001 21001 2.1.0
Wbrowser-updater-21002 21002 2.1.0
Wbrowser-updater-20202 20202 2.0.2
Wbrowser-updater-20106 20106 2.0.1
Wbrowser-updater-24001 24001 2.4.0
Wbrowser-updater-24002 24002 2.4.0
Wbrowser-updater-25001 25001 2.5.0
Wbrowser-updater-25002 25002 2.5.0
Wbrowser-updater-25003 25003 2.5.0
Wbrowser-updater-25004 25004 2.5.0
Wbrowser-updater-25101 25101 2.5.1
Wbrowser-updater-25102 25102 2.5.1
Wbrowser-updater-25103 25103 2.5.1

5.2.2. 新機能および修正点

defunct-x11rdp-clear(暫定運用ツール) 修正リリース

【リリース日:2018/8/6】
  • X11rdpの残存プロセスを終了できない場合、追加で別の終了処理を実行するようになりました。

Updater20106 / 20202

【リリース日:2018/4/16】
  • [WB-205] バージョン1.6からアップグレードした後にADに再参加するとログインできない問題を改善しました。
  • [WB-210] rsyncd.log のローテート設定を追加しました。また、その他ログのローテート設定も見直しました。
  • [WB-229] ブラウザ内でのCapsLockキーを明示的に利用不可としました。
  • [WB-212] サービス停止時にcow.imgのダンプを取得するようになりました。イメージファイルの破損時にはリストアに利用いただけます。

defunct-x11rdp-clear 修正リリース

【リリース日:2018/4/2】
  • [WB-232] 必要なプロセスを残留プロセスと誤検知し、クリアしてしまう場合があった問題を修正しました。

Updater20105 / 20201

【リリース日:2017/10/20】
  • [WB-183] Updater20104およびバージョン2.0.2に対して、ベースOSに必要な追加パッケージ(psmisc)の導入チェックが行えていない問題を修正しました。

defunct-x11rdp-clear(暫定運用ツール) 修正リリース

【リリース日:2017/9/26】
  • [WB-186] 既に提供中の同ツール実行中においても、X11rdpプロセスがdefunctになり残留しつづける場合が発見されたため、ツールの処理対象として追加しました。

IVEXダブルブラウザLinux 2.0.2

【リリース日:2017/9/4】
  • Updater20101~20104までのUpdaterを全て包含しました。
  • [WB-162] xfsprogsのバージョンが低い場合、インストール時に警告が出力されて中断されるようになりました。
- 主要モジュールバージョン情報
        - Firefox 52.3.0 (esr)
        - LibreOffice: 4.2.8
        - PCManFM: 1.2.0
        - File Roller: 3.10.2
- 出荷時動作確認バージョン情報
        - Flash: 26.0
        - Java(IcedTea): 1.5.3
        - chrome: 61.0

Updater20104

【リリース日:2017/9/4】
  • [WB-154] defunct-x11rdp-clearで暫定処置を行っていたcow-tmp-mountが残留する問題に対処しました。
  • [WB-157] Updater20103を適用後、/usr/local/bin/WBrowser synchro-confが正しく動作しない問題を改修しました。
  • [WB-161] Updater20103を適用後、すぐにサービス再起動をするとtemplateの反映が行われない場合がある問題を改修しました。万が一すでに問題が発生していた場合にも正しい構成に修正します。
  • [WB-166] 利用中のシステムに新しくサーバを追加した場合で、追加直後に新しいサーバにセッションが割り当てられて場合に既存のプロファイルが反映されない問題を修正しました。
  • [WB-172] Firefoxの終了時に正しく終了シグナルが送出されない場合がある問題を修正しました。
  • [WB-176] WBrowser サービスの停止時にcow.imgやvar-tmp.imgのアンマウントを待たずに処理が進む場合がった問題を修正しました。

defunct-x11rdp-clear(暫定運用ツール) 修正リリース

【リリース日:2017/8/4】
  • [WB-154] 既知の不具合、「バージョン2.0.1において、cow-tmp-mount.shのプロセスが残留し、CPU使用率が高騰する場合があります。」に対する暫定運用ツールの提供をしておりましたが、配布中のスクリプトにおいても、プロセス残存が発生する場合が認められたため、修正版を作成しました。

WBrowser-System-Backup-and-Restore 修正リリース

【リリース日:2017/7/28】
  • [WB-126] AD参加していない場合が考慮されておらず、バックアップが正常に行われない問題を修正しました。

defunct-x11rdp-clear(暫定運用ツール)

【リリース日:2017/7/9】
  • [WB-154] 既知の不具合、「バージョン2.0.1において、cow-tmp-mount.shのプロセスが残留し、CPU使用率が高騰する場合があります。」に対する暫定運用ツールの提供を開始しました。 当スクリプトの設置により30分に1回残留プロセスをクリアすることが可能です。

Updater20103

【リリース日:2017/6/16】
  • [WB-122] ユーザ内部処理においてユーザIDの判定が曖昧なため、終了処理が不正となる不具合を修正しました。
  • [WB-141] 「前回の終了処理中です。~[強制終了]」というダイアログが表示された場合、[強制終了]ボタンをクリックせずに画面を閉じるとセッションが不正な状態で残留する問題を修正しました。
  • [WB-138] Chromeブラウザを利用する場合、一般ユーザでFlashの実行時に再起動を促すメッセージが表示され利用できない問題を修正しました。
  • [DEV-33][WB-128][WB-130] 連携キットにおいて、ユーザID生成方式を「ユーザによる入力」としていて、ユーザが英大文字を入力した場合、「PCログイン名」としていて、クライアントPCログイン時に英大文字を利用している場合、「クライアント名」としている場合(クライアント名が英小文字の場合も含む)、Linuxサーバ上での処理において、判定処理が失敗する場合がある問題について対処しました。
  • [WB-136] [DEV-36]templateユーザがログイン中に他のユーザがログインした場合、ユーザのプロファイル情報が不正となる場合がある問題に対処しました。
  • [WB-135] ワーク領域やユーザ分離領域のファイルシステムの拡張を行うコマンドがext4のままになっていたものをxfs対応に変更しました。
  • [WB-140] コネクションブローカー無しの構成において、ユーザプロファイルの初期化を目的に、ディレクトリのみを削除しただけの場合、アイドルタイムアウトが効かなくなる問題を修正しました。
  • [WB-139] ログオプションの出力フォルダに一般ユーザの読み取り権限があったため、修正しました。

Updater20102

【リリース日:2017/5/31】
  • [WB-113] 接続ユーザ数が増えるに連れ、起動/終了処理の待機時間が長くなる問題を修正しました。
  • [WB-120] ロファイルの共有にNFSをご利用の場合、lock-infoコマンドが利用できない問題を修正しました。

Updater20101

【リリース日:2017/5/31】
  • [WB-115] XFSのマウント時UUIDチェックでマウントできない場合がある問題を修正しました。
  • [WB-124] 前回の終了処理中に再接続した場合のダイアログおよびボタンの動作を改善しました。
  • [WB-123] templateアカウントで接続した場合、Blazeの×ボタン切断した時の終了処理を改善しました。
  • [WB-114] templateアカウントの終了時に条件によって無限ループが発生する可能性がある問題を修正しました。
  • [WB-116] プロファイルの共有にNFSをご利用の場合、多重ログインができてしまう問題を修正しました。

IVEXダブルブラウザLinux 2.0.1

【リリース日:2017/4/17】
  • プロファイル共有の仕組みをリアルタイム同期のglusterfsからバッチ同期のrsyncへ変更しました。
  • サービスの開始/停止処理および、ユーザセッションの開始/終了 処理の見直しを行いました。
  • Firefox をリリースチャネルからESRへと変更しました。(バージョン52)
  • ウイルススキャンで検知対象とならない領域が存在する問題を修正しました。
  • IVEXダブルブラウザLinuxが利用する領域のファイルシステムをext4からxfsに変更しました。 また、領域の動的拡張を行わないようにしました。
  • xrdpのログローテート設定を追加しました。
  • refresh-home のパラメタを利用不可としました。(当パラメタをoffとした場合、お気に入りなどの個別ファイルの保存が出来なくなる問題がございました。)
  • 当バージョン(2.0)以降でご利用可能なオプション製品としてログオプション 1.1.0、ファイル共有オプション 1.1.0 をリリースいたしました。
- 主要モジュールバージョン情報
        - Firefox 52.0.1 (esr)
        - LibreOffice: 4.2.8
        - PCManFM: 1.2.0
        - File Roller: 3.10.2
- 出荷時動作確認バージョン情報
        - Flash: 25.0
        - Java(IcedTea): 1.5.3
        - chrome: 57.0

5.2.3. 制限事項および既知の不具合

【インストール/構成/サーバ関連】

  • [WB-144] 複数の NIC を持つ Linux マシンへのインストールは行えますが KVM を利用する構成の場合には対応できておりません。(別途サポートにて手順を都度ご案内しております。)
  • ブラウザと共に稼働するアプリケーションとして、同梱されているもの以外をご利用になる場合は、お客様にて稼働確認をしていただく必要がございます。あらかじめご了承ください。
    ※Firefox へのプラグイン追加も同様です。
  • クライアントとLinuxサーバの間にNAT構成のが存在する場合、Ericom Secure Gatewayを利用する必要があります。
  • ベースとなるCentOSのホスト名はFQDNでは稼働しません。必ずコンピュータ名だけとなるようにしてください。
  • 各Updaterには適用可否、および適用順序があります。[APPENDIX] - [ IVEXダブルブラウザLinux Updater(アップデータ/パッチ)の適用について ]をご参照ください。
  • [WB-221] xrdp-sesmanが原因不明で無応答となる場合があります。事象発生時にはサービスの再起動で復旧させる必要があります。詳細は調査中ですが、運用回避のスクリプトを個別にご提供可能です。サポートセンターへお問い合わせください。
  • Active Directory連携において、Active Directoryドメイン名とNetBIOSドメイン名が異なる (ユーザ名による例:username@test-domain.local と test\username のようなログインが可能な場合。 ※test-domain と test がそれぞれ登録されている) 場合、ユーザが正しくログインすることができません。どうしてもこのような環境での利用が必要な場合、日本ナレッジ社サポートへお問い合わせください。
  • Linuxのカーネルとして4.8系を利用した場合、セッションが正常に起動しません。(正式サポートのカーネルは4.4となります。)
  • KVM構成でインストールを行う場合、仮想環境はサポートしていません。必ず物理サーバ上にインストールを行ってください。
  • [WB-162] CentoS 7.2(KVMモードにおけるゲストOSを含む)でバージョン2.0.1をインストールした場合、xfsprogsのバージョンが低いため、cow.imgやvar-tmp.imgをxfsで構成することできません。インストール前にxfsprogsの更新が必要です。 また、xfsprogsのバージョンが古いまま、リペア処理を実行した場合、イメージファイルをマウント出来なくなる問題があります。必ず更新を行って下さい。
  • [WB-175] var-tmp.imgを利用する領域にアクセスができなくなり、結果としてサービスが応答しなくなる場合があります。(バージョン2.4以降では問題となっていたイメージファイルの利用を廃止しています。)

【文字入力・キーボード操作】

  • カタカナ/ひらがな/ローマ字キーはサポートしていません。
  • 仮想ブラウザ環境側でPrint Screenキーによるキャプチャは行えません。
  • 日本語入力中に未確定のまま、別の部分をクリックすると、引き続き入力する文字列が表示されなくなります。変換候補には反映されていますが、確定時も表示されずに消えてしまします。これは製品で利用している日本語入力の仕様です。
  • [WB-229] 仮想ブラウザ内でCapsLockキーは切り替えがうまく行えません。
    →バージョン2.5より利用可能です。ただし、2.5では既知の不具合が存在します。
  • IMEバーは表示されません。
    →バージョン2.3より表示されるようになりました。
  • かな入力はサポートしていません。
    →バージョン2.3よりサポートしています。
  • 独自のIMEを導入して使うことはできません。導入されているIMEをそのままご利用ください。
    →バージョン2.1ではIMEがMozcに変更されました。
  • 文字の変換候補一覧は表示されません。
    →バージョン2.3では変換候補一覧が表示されるようになりました。
  • ローマ字入力時に「め」キーを押しても全角中点が入力されずに全角スラッシュが入力されます。変換を行うことで全角中点を入力することが可能です。
    →バージョン2.1で解決しています。
  • ローマ字入力時に「ろ」キーを押しても全角円マークが入力されずに全角バックススラッシュが入力されます。変換を行うことで全角円マークを入力することが可能です。
    →バージョン2.1で解決しています。

【ブラウザ画面操作】

  • ノーマル画面最大化設定時(normal,0,0)の不具合について、1366x768解像度で Blaze ウィンドウがそのサイズより大きく表示されるため、画面に収まりきらずに表示されます。また、拡張ディスプレイ利用時に正常に表示されません。
    → フルスクリーン設定または画面サイズ固定運用で回避が必要となります。
  • Blaze 画面サイズ変更時に Firefox 画面サイズが自動調整されません。(シームレスアプリケーションとしては動作しません。

【印刷・リダイレクト関連】

  • プリンタリダイレクトを行う場合、連携キット7.6.1.x以上が必要です。
  • プリンタリダイレクトを行う場合、クライアントPCにAcrobat Reader DCを導入し、デフォルトのビューアとして設定してください。また、事前にAdobe Reader DCを1度起動し、ライセンス規約に「同意する」ボタンを押下しておく必要があります。

注意

他のPDFビューアでは正しく動作しない場合があります。
プリンタリダイレクトの設定手順は [簡易導入手順] - [ダブルブラウザの公開設定] - [アプリケーション公開] を参照してください。
  • リモートセッションでクリップボードに格納される画像データはBMP形式となります。ローカルPCでの利用時には形式を選択して貼り付けなどを行って下さい。

【Firefox関連】

  • Flashが動き続けるページを閲覧し続けると、Flashプラグインのメモリ使用量が増加し続けます。最終的にはシステムダウンに陥るため、利用時間の制限を行うなど、ご注意ください。バージョン2.4以降はセッション毎のメモリ制限を行っているため、システムダウンには至りません。
  • ダブルブラウザLinux·Ver.2.0以降『FireFox·(ESR)』をパッケージしており、サポートをESR限定としております。ReleaseチャンネルのFirefoxはサポート致しません。
  • Firefoxのプロファイルが破損した場合、仮想ブラウザが起動しなくなります。
    → 該当ユーザのプロファイルを削除して初期化してください。テンプレートから新しいプロファイルが複製されて起動します。
  • Google Chromeブラウザをご利用の場合に、閲覧するWebサイト内の特殊記号「&nbsp」がチルタ ~ に置換されて表示されます。
    → Chromeのフォントを「Liberation」に変更することで回避可能です。今後のバージョンでデフォルト設定を変更する予定です。
  • WebページのエンコードがUTF-8でファイル名がshift-jisの場合ダウンロード時にファイル名が文字化けします。これはLixun版Firefoxの既知の問題です。
  • 各ユーザにて、認証の必要な証明書のインポートを行う場合には「refresh-password」と「refresh-certificates」をともにoffにする必要があります。
  • Firefoxにおいて範囲選択後にドラッグ操作を行うとハングアップする場合があります。
    → ハングアップした場合には、数秒後に自動的に終了処理が開始されます。この問題はバージョン2.5で解消しています。
  • [WB-59] Firefoxのウインドウサイズを小さくすると、ファイルマネージャを開くためのアイコンが消失します。
    → 一度Firefoxを終了し再接続すると元に戻ります。この問題はバージョン2.4で解消しています。
  • [WB-147] バージョン2.0.1 Updater20103適用時において、template-user の設定変更を反映させる際、反映処理が失敗し、再度Firefoxが起動した場合、次の反映確認画面で「いいえ」を選択しないてください。設定のキャッシュファイルが存在したまま反映が実行され、ユーザのお気に入りなどが扱えなくなる場合があります。(この問題はバージョン2.1.0で修正されています。)
  • 出荷時にインストールされているFirefox ESRのバージョンにおいて、中間証明書の期限切れにより、プラグインを利用できない問題が発生しています。対応としてはFirefoxのバージョンアップが必要となります。

注意

バージョン2.3以前のダブルブラウザLinuxをご利用の場合は、アップデート前に日本ナレッジ社へ対応可否をお問い合わせください。

バージョン2.4以降のダブルブラウザLinuxについては、マイナーアップデートとなるため、アップデートは可能ですが、事前にメーカーでの動作確認をご希望の場合は同じく日本ナレッジ社へお問い合わせください。