5.11. WebGLを利用するサイトを閲覧可能にする方法

Ericom Shield のデフォルト設定では特定ドメインのサイトのみがWebGLを利用して分離ブラウザ(ストリームやフレーム)で閲覧が可能となっております。Ericom Shield 23.13以降より、コマンドベースでWebGLを利用可能とするサイトのドメイン一覧を任意に変更することが可能となりました。

注意

・ WebGLを利用可能とするサイトのドメイン一覧を任意に変更することを可能としたスクリプト(kka_webgl.sh)を利用して変更処理を行います。

・ Ericom Shieldのセットアップは完了している状態で正常に分離ブラウザが利用可能となっていることを前提とした手順となっております。

・ WebGLを利用するサイトは、分離ブラウザでストリームやフレームのレンダリング方式でのみ閲覧が可能となっております(クリスタルレンダリング方式は閲覧不可)。

5.11.1. WebGLを利用するサイトを分離ブラウザで閲覧可能にする手順

以下に記載する手順は、分離ブラウザで閲覧の際にWebGLが必要なYahooマップ(https://map.yahoo.co.jp/)を閲覧可能とする方法を参考手順として記載します。

1:Yahooマップ(https://map.yahoo.co.jp/)を分離ブラウザ(ストリーム)でアクセスして閲覧不可であることを確認します。

../_images/es2313_usewebgl01.jpg

2:Rancher Server役割を持つサーバ(shield-setup.shを実行したサーバ)にて、以下、スクリプトをホームディレクトリ(~/)でダウンロードして実行します。

$ cd ~
$ curl -O https://ericom-tec.ashisuto.co.jp/shield/kka_webgl.sh
$ chmod 755 ~/kka_webgl.sh
$ ~/kka_webgl.sh

3:スクリプトを実行すると以下のように「現在のWebGL有効ドメイン一覧」と「処理を行う選択肢メニュー」が表示されますので、「選択肢」入力にて「 2 」を入力して、Enterを押下します。

【WebGL有効ドメイン一覧の確認/変更スクリプト】

WebGL有効ドメイン一覧をEricomShieldサービスから読み込みを行い、
TEMPデータに保存しました。
----------------------------------------------
現在のWebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)
     1  kenes-media.com:true
     2  *.webex.com:true
     3  https://weather.yahoo.co.jp/weather/zoomradar/:false
     4  meet.google.com:true
     5  gisn.tel-aviv.gov.il:true
     6  human.biodigital.com:true
     7  jamboard.google.com:true
     8  www.figma.com:true
     9  petah-tikva.maps.arcgis.com:true
    10  xd.adobe.com:true
    11  www.acrevalue.com:true
    12  www.instagram.com:true
----------------------------------------------
以下のメニューから実施したい処理を選んでください:

<TEMPデータ一覧に対する処理>
1. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)を表示
2. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)に対象ドメイン追記
3. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)から対象ドメイン削除

<EricomShieldサービスに対する処理>
4. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)を
  EricomShieldサービスにデータを反映して変更
5. デフォルト設定のWebGL有効ドメイン一覧を
  EricomShieldサービスに反映して設定リセット

0. 終了
----------------------------------------------
選択肢:2

4:「WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)に対象ドメイン追記」処理として、以下のように表示されますので、「追加するドメインFQDN」入力にて「 map.yahoo.co.jp 」を入力して、Enterを押下します。

現在のWebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)
     1  kenes-media.com:true
     2  *.webex.com:true
     3  https://weather.yahoo.co.jp/weather/zoomradar/:false
     4  meet.google.com:true
     5  gisn.tel-aviv.gov.il:true
     6  human.biodigital.com:true
     7  jamboard.google.com:true
     8  www.figma.com:true
     9  petah-tikva.maps.arcgis.com:true
    10  xd.adobe.com:true
    11  www.acrevalue.com:true
    12  www.instagram.com:true

追加するドメインFQDN(例:example.com):map.yahoo.co.jp

5:追加前の確認メッセージが表示されますので、「 yes 」を入力して、Enterを押下します。

追加するドメインFQDN(例:example.com): map.yahoo.co.jp
[map.yahoo.co.jp:true]を追加しますか?(yes/no):yes

6:追加が完了すると以下のように表示されますので、次は、追加したWebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)をEricom Shieldサービス側に変更反映するために、「選択肢」入力にて「 4 」を入力して、Enterを押下します。

[map.yahoo.co.jp:true]を追加しました。
----------------------------------------------
追加後のWebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)
     1  kenes-media.com:true
     2  *.webex.com:true
     3  https://weather.yahoo.co.jp/weather/zoomradar/:false
     4  meet.google.com:true
     5  gisn.tel-aviv.gov.il:true
     6  human.biodigital.com:true
     7  jamboard.google.com:true
     8  www.figma.com:true
     9  petah-tikva.maps.arcgis.com:true
    10  xd.adobe.com:true
    11  www.acrevalue.com:true
    12  www.instagram.com:true
    13  map.yahoo.co.jp:true
----------------------------------------------
以下のメニューから実施したい処理を選んでください:

<TEMPデータ一覧に対する処理>
1. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)を表示
2. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)に対象ドメイン追記
3. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)から対象ドメイン削除

<EricomShieldサービスに対する処理>
4. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)を
  EricomShieldサービスにデータを反映して変更
5. デフォルト設定のWebGL有効ドメイン一覧を
  EricomShieldサービスに反映して設定リセット

0. 終了
----------------------------------------------
選択肢:4

7:「WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)をEricom Shieldサービスにデータを反映して変更」処理として、以下のように表示されますので、ドメイン一覧に「map.yahoo.co.jp」が追加されていることを確認した上で、「yes/no確認」入力にて「 yes 」を入力して、Enterを押下します。

現在のWebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)
     1  kenes-media.com:true
     2  *.webex.com:true
     3  https://weather.yahoo.co.jp/weather/zoomradar/:false
     4  meet.google.com:true
     5  gisn.tel-aviv.gov.il:true
     6  human.biodigital.com:true
     7  jamboard.google.com:true
     8  www.figma.com:true
     9  petah-tikva.maps.arcgis.com:true
    10  xd.adobe.com:true
    11  www.acrevalue.com:true
    12  www.instagram.com:true
    13  map.yahoo.co.jp:true

上記のWebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)をEricomShieldサービスに反映してもよろしいですか?(yes/no):yes

8:Ericom Shieldサービスにデータを反映して変更が完了すると以下のように表示されますので、「選択肢」入力にて「 0 」を入力して、Enterを押下することでスクリプトを終了します。WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)の以下データをEricomShieldサービスにデータを反映して変更しました。

WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)の以下データをEricomShieldサービスにデータを反映して変更しました。
=======================
"kenes-media.com":{"isForDomain":true},"*.webex.com":{"isForDomain":true},"https://weather.yahoo.co.jp/weather/zoomradar/":{"isForDomain":false},"meet.google.com":{"isForDomain":true},"gisn.tel-aviv.gov.il":{"isForDomain":true},"human.biodigital.com":{"isForDomain":true},"jamboard.google.com":{"isForDomain":true},"www.figma.com":{"isForDomain":true},"petah-tikva.maps.arcgis.com":{"isForDomain":true},"xd.adobe.com":{"isForDomain":true},"www.acrevalue.com":{"isForDomain":true},"www.instagram.com":{"isForDomain":true},"map.yahoo.co.jp":{"isForDomain":true}
=======================

★WebGLを有効化したドメインの対象サイトを分離ブラウザ(フレームorストリーム)で表 示確認を行ってください。
----------------------------------------------
以下のメニューから実施したい処理を選んでください:

<TEMPデータ一覧に対する処理>
1. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)を表示
2. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)に対象ドメイン追記
3. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)から対象ドメイン削除

<EricomShieldサービスに対する処理>
4. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)を
  EricomShieldサービスにデータを反映して変更
5. デフォルト設定のWebGL有効ドメイン一覧を
  EricomShieldサービスに反映して設定リセット

0. 終了
----------------------------------------------
選択肢:0

9:Yahooマップ(https://map.yahoo.co.jp/)を分離ブラウザ(ストリーム)でアクセスして閲覧が可能となったことを確認します。

../_images/es2313_usewebgl02.jpg

注意

変更されたWebGL有効ドメイン一覧が分離ブラウザに反映されるまでに数分程、時間が掛かる場合があります。F5(ページ更新)を行い、正しくWebGLを利用するサイトが表示されることを確認ください。時間経過やF5(ページ更新)でサイトが正しく表示されない場合には、以下の点について確認をお願いします。

・追加したドメインFQDNが正しく登録することができているか。

・ブラウザ上のキャッシュとCookieを全期間で削除を行い、再度アクセスすることで正しく表示されるか。

Tips

WebGL有効ドメイン一覧に登録されたドメインURLに分離ブラウザ(ストリームやフレーム)でアクセスした場合に、デバックパネル(Ctrl+Shift+@)を表示して状態を確認することで、分離ブラウザ上でWebGLが有効(true)となっているか否かを確認することが可能です。

../_images/es2313_usewebgl03.jpg

5.11.2. WebGLドメインリスト変更スクリプト(kka_webgl.sh)の説明

こちらでは、スクリプト実行時の以下、選択肢メニューの各処理について説明します。

----------------------------------------------
以下のメニューから実施したい処理を選んでください:

<TEMPデータ一覧に対する処理>
1. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)を表示
2. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)に対象ドメイン追記
3. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)から対象ドメイン削除

<EricomShieldサービスに対する処理>
4. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)を
  EricomShieldサービスにデータを反映して変更
5. デフォルト設定のWebGL有効ドメイン一覧を
  EricomShieldサービスに反映して設定リセット

0. 終了
----------------------------------------------

以下、各メニュー選択肢の処理について説明を記載します。

  1. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)を表示
    説明:現在のWebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)を表示します。
  2. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)に対象ドメイン追記
    説明:WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)にWebGLを利用するサイトの対象ドメインFQDNを追記する処理を行うことができます。
  3. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)から対象ドメイン削除
    説明:WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)から不要な対象ドメイン削除する処理を行うことができます。
  4. WebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)をEricom Shieldサービスにデータを反映して変更
    説明:2や3で追加/削除したWebGL有効ドメイン一覧(TEMPデータ)をEricom Shieldサービス上にデータを反映することで変更する処理を行うことができます。
  5. デフォルト設定のWebGL有効ドメイン一覧をEricom Shieldサービスに反映して設定リセット
    説明:スクリプト上で保持しているデフォルト設定のWebGL有効ドメイン一覧をEricom Shieldサービスに反映して設定リセットの処理を行うことができます。
  1. 終了
    説明:スクリプトを終了します。