9.5. 9.2以降をご利用時の注意点

9.5.1. 印刷設定について

9.2以降では、汎用プリンタ利用時に使用される汎用プリンタドライバのデフォルトがHP社の汎用プリンタドライバ(HP Universal Printing PS)から、Lexmark社の汎用プリンタドライバ(Lexmark Universal v2 PS3)に変更となりました。

引き続き、HP社の汎用プリンタドライバを利用される場合は、設定ファイルを開き、下記の通り設定値の変更をお願いします。

設定値の確認及び変更手順

AccessServer上の設定ファイル(blaze.txt)の値を以下の通り変更します。

  • 対象設定ファイル(blaze.txt)のpath
    C:\Program Files\Ericom Software\Ericom Access Server\WebServer\AccessNow\resources\blaze.txt
  • デフォルト値:
    universal printer driver:s:Lexmark Universal v2 PS3
  • 変更する値:
    universal printer driver:s:HP Universal Printing PS

9.5.2. Connectサーバログイン時の警告表示について

Connectサーバ(Ericom Secure Gatway(ESG)経由を含む)へのログイン時、ConnectサーバやESGサーバが使用している証明書が信頼されていない場合にユーザに警告が表示されるようになりました。

警告を非表示とするには、ConnectサーバやESGサーバに信頼される証明書(自己署名証明書を除く)を使用するか、警告画面に表示されている「Always ignore SSL Certificate errors for this server」にチェックを入れてください。

※チェックを入れることにより、次回ログイン時から警告画面は非表示となります。

9.5.3. 利用可能なAccessPadバージョンの設定について

Connectサーバへ接続可能なAccessPadやAccessToGoのバージョンが指定可能となり、デフォルトでは9.2.0.0が設定されています。この場合、9.1以下のAccessPadやAccessToGoからConnectサーバへ接続すると、ユーザにはAccessPad(AccessToGo)のバージョンは古くなっている旨のメッセージが表示され、接続できません。

接続可能なAccessPadやAccessToGoのバージョンは、Connect管理コンソールの下記の設定で変更可能ですので、ご利用環境にあわせて設定変更をお願いします。

Connect管理コンソール>サービス>エンドユーザWebサービスのギアアイコン>設定
・AccessPad Windowsに要求される最小バージョン ・AccessPad Linuxに要求される最小バージョン ・AccessPad Macに要求される最小バージョン(日本国内では、AccessPad Macは未サポートです。) ・AccessToGoに要求される最小バージョン

9.5.4. AccessPortal経由でEricomRDPを起動する設定について

AccessPortal経由で、AccessNow接続ではなくEricomRDPを起動する機能が追加されました。 この機能を使用したい場合は、Connect管理コンソールの下記設定を変更してください。 デフォルトでは、このパラメータには「常にAccessNow」が設定されています。

公開>グループ>(グループ選択)>詳細>ブラウザクライアント設定
・常にAccessNow
AccessPortal経由で公開アプリケーションやデスクトップへ接続した場合、AccessNow接続となります。
・常にEricomRDP
AccessPortal経由で公開アプリケーションやデスクトップへ接続した場合、EricomRDP接続となります。

「常にEricomRDP」を設定した場合、クライアント端末にEricomRDP接続するためのモジュールのダウンロードが要求されます。ダウンロードするモジュールは、Ericom RDP Clientとなります。Ericom RDP Clientがダウンロードされインストールされた後、自動的にEricomRDP接続に切り替わらない場合には、再度AccessPortal上の公開リソースをクリックしてください。

9.5.5. AccessNow利用時の設定変更のお願い

現在、Connect 9.2のAccessPortal経由でAccessNow接続ができない場合があります。この場合は、下記手順で設定値を変更の上、AccessNow接続をご利用ください。

  1. Connectサーバ上で管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。

  2. 下記にあるConnectCLI.exeのコマンドを実行します。

    ConnectCLI.exeのパス:C:\Program Files\Ericom Software\Ericom Connect Configuration Tool

    実行するコマンド:connectcli.exe systemconfig SecureBlazeFileEnabled=false

9.5.6. AccessPortal経由でEricomRDPを起動するモジュール差し替えのお願い

AccessPortal経由でEricomRDP接続を利用する場合、下記にある「EricomRdpClientInstaller.exe」を出荷パッケージに含まれている同名ファイルへ差し替えをお願い致します。

(ファイルパス)
C:\Program Files\Ericom Software\Ericom Connect Client Web Service\WebServer\Downloads

(差し替え対象ファイル名)
EricomRdpClientInstaller.exe