3.1. Ericom AccessNow リリースノート

3.1.1. パッケージング

■ Ericom AccessNow に含まれているコンポーネントのバージョン
(パッケージ番号:a_9200001)
コンポーネント モジュール名 バージョン
Ericom Access Server本体インストーラ (32bit) EricomAccessServer.msi 9.2.0.49288
Ericom Access Server本体インストーラ (64bit) EricomAccessServer64.msi 9.2.0.49288
Ericom Access Server Webコンポーネントインストーラ EricomAccessNowWebComponent.msi 9.2.0
Ericom Access Server Webコンポーネント EricomAccessNowWebComponent.zip 9.2.0
Ericom Secure Gateway インストーラ EricomSecureGateway.exe 9.2.0.49292
HP ユニバーサルプリンタドライバ(UPD) 64bit upd-ps-x64-6.9.0.24630.exe 6.9.0.24630
HP ユニバーサルプリンタドライバ(UPD) 32bit upd-ps-x32-6.9.0.24630.exe 6.9.0.24630
Lexmark ユニバーサルプリンタドライバ(UPD) Lexmark_Universal_v2_UD1_Installation_Package_07032019.exe 2.14.1.0

3.1.2. 新機能および修正点

Ericom Access Server 9.2.0.49288

【リリース日:2020/7/31】

新機能

  • Access Server 9.2でWindows 10 SAC 2004をサポート開始しました。

Ericom Access Server 9.2.0.49288

【リリース日:2020/4/30】
  • Windows Server 2008 R2 ESUへのサポートについて

    Windows Server 2008 R2 ESUは以下の条件でサポートとなります。

    お客様がMicrosoft社とWindows Server 2008 R2 ESUの契約を有しており、提供されているESUの最新版を適用していること。サポート期間は1年 ※

    ※ Microsoft社自体がWindows Server 2008 R2 ESUを1年更新としているため、次年度以降もサポートするかはお客様のニーズを確認して改めて判断されます。但し、 Windows Server 2008は2020年1月14日以降は未サポート となります。

  • Windows 7 ESUへのサポートは、以下の条件のもと実施させていただきます。

    A.お客様がMicrosoft社とWindows 7 ESUの契約を有しており、提供されているESUの最新版を適用していること

    B.サポート期間は1年※

    ※ Microsoft社自体がWindows 7 ESUを1年更新としているため、次年度以降サポートするかは1年が経過する前に、お客様のニーズを確認して改めて判断されます。

新機能

  • Access ServerにおいてWindows 10 SAC 1909をサポート開始しました。
  • AccessNowプリンタが利用する汎用プリンタドライバのデフォルト値が「Lexmark Universal v2 PS3」へ変更されました。これにより、AccessNowプリンタ利用時に使用される汎用プリンタドライバがLexmarkになります。HP社の汎用プリンタドライバを利用しているお客様は、AccessServer 9.2構築後にAPPENDIX「 5.3 9.2 ご利用時の注意点 」に記載の手順を必ずご確認の上、設定変更をお願いします。
  • Chromium版Edgeに対応しました。
  • 日本語入力モード、かつ、CAPS LOCKがオンの場合、日本語入力とならない問題が修正されました。

修正点

Chrome77.0以降を利用してAccessPortal経由AccessNow接続を利用している場合において、config.jsの directprint の設定を true に変更しているケースで印刷ができない問題がありましたが、バージョン9.2で修正されました。

3.1.3. 制限事項および既知の不具合

注意

AccessServer 9.2をご利用いただくにあたり、9.2環境を構築後にいくつかの設定変更が必要となります。APPENDIXに「 5.3 9.2以降をご利用時の注意点 」としてまとめておりますので、必ずご確認の上必要な設定変更を実施してください。

AccessNow

入力関係

  • [Windows]キーとのコンビネーションキー(例:[Windows]+[E]でエクスプローラが開くなど)は利用できません。
  • コンビネーションキー[Sift]+[ひらがな/ローマ字/カタカナ]が効きません(何も起きない)。
  • Firefoxでかな入力で[ろ]を入力すると[ー]が入力されます。
    → Shiftキーを押しながら、[ろ]を入力すると[ろ]が入力可能です。
  • IE11において、[Alt}+[Ctrl]+[Break]が有効になりません。
  • IE11において、[Alt]+[Home]を押下すると、ローカル側の「ページを移動しますか」ダイアログも表示されます。
  • 英語キーボードで既に入力して改行した上部文字列にカーソルを移動するとバックスペースが使えず文字を削除できないケースがあります。(日本語キーボードは正常)
  • macOS において [F12],[F13],[F14]キーが有効でありません。
  • macOSのGoogle Chrome使用時に、[英数]/[かな]キーが効きません。(Safariでは可能です)
  • macOSにおいてに[Command]キーとのコンビネーションキーは使用できません。(例:[Command]+[C]でコピーなど)
  • macOSにおいてにテンキーで[,]入力すると、かな入力の場合は[ね]が入力されます。ローマ字入力の場合は[、]が入力されます。
  • macOSにおいて半角英数入力時に「\(バックスラッシュ)」を打つと「_」が入力されますが、macOS上のローカルでも同様に入力されるためEricom側の不具合ではありません。
  • macOSにおいてローマ字入力時に[n]を入力すると Macローカルでは[ん]と入力されるが AccessNow(AccessPortal) では[n]と入力されます。
  • iOSおよびAndroidにおいて、AccessNowでのBluetoothキーボードの利用はサポートされていません。
  • iOSおよびAndroidにおいて3本指のジェスチャー(左右矢印キー)が正常に使用できないケースがあります。
  • Androidのソフトウェアキーボードの矢印キーが効きません。
  • ChromeOSにおいてかな入力はサポートされません。
  • ChromeOSにおいて[Ctrl]+[^](ズームイン)が利用できません。
    → 代替策として[Ctrl]+[+]が利用可能です
  • ChromeOSにおいて[Ctrl]+[0](ズームリセット)が利用できません。
    → 代替策はありません
  • ChromeOSにおいて[Ctrl]+[-](ズームアウト)が利用できません。
    → 代替策はありません
  • Windows10 Edge(Chromium版ではないもの)からAccessNow接続後、日本語が正しく入力できない場合があります。Chromium版Edgeでは問題ありません。Edge(Chromium版ではないもの)以外のブラウザをご利用ください。

リダイレクト・印刷関係

  • ダイレクトプリントはIE11でのみ機能します。それ以外では、PDFか印刷プレビューが表示されます。
  • Windows8.1の場合、Firefoxで印刷がうまくいかないケースがあります。
  • プリンタ名に特殊文字を利用している場合はAccessNowプリンタが利用できない場合があります。
  • アップロードする際にファイル名を変更すると拡張子がつかない場合があります。
    → アップロード時にファイル名を変更したい場合は、拡張子まで必ず入力ください。
  • IE11及びSafariにおいて、リモートの音声をローカルで再生することができません。
  • IE11において、[Ctrl]+[P]を押下すると、ローカル側の印刷ダイアログも表示されます。
  • Microsoft Edgeにおいて音声再生の品質が悪い場合があります。
  • ご利用のChromeのバージョンによっては、AccessNow画面の表示が崩れる事象が報告されています。本事象はChromeの「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」を無効とすることで改善されることがありますので、同設定の変更をご検討ください。
  • AccessNow接続中のファイル転送設定を無効にしている場合でも、Chromeブラウザ等からのファイルのドラッグアンドドロップではファイル転送できてしまう場合があります。回避策として、APPENDX「ファイル転送設定の補足」の手順を実施してください。
  • Chromeと新Edge(Chromium版)において、ダイレクトプリント設定がtrueの場合、印刷時に画面左上に印刷プレビュー画面が表示される事象が確認されています。この事象についてはEricom社調査中となります。当面、下記いずれかの方法で事象回避をご検討ください。
    • ダイレクトプリント設定をfalseとする
    • ダイレクトプリント設定はtrueのまま、config.jsの「printToNewTab」の設定を「true」とする
  • AccessNow印刷は基本的に印刷物を別タブで開く動作となりますので、ブラウザのポップアップをブロックする設定は無効としてください。ポップアップをブロックする設定が有効である場合、別タブで印刷物を正しく表示できずに印刷に失敗することがあります。
  • AccessServerサービス再起動後、初めてAccessNow接続したユーザーが印刷を実行した時、その接続が切断および再接続され印刷処理が実行されない事象が発生します。この問題は現在Ericom社にて調査中となります。発生したユーザーにおいては、再接続後に再度印刷を実行することで印刷が可能です。また、この事象はAccessServerサービス再起動後、2人目以降がAccessNow接続したユーザーでは発生しないため、AccessServerサービスの再起動後に任意のユーザーで一度AccessNow接続を行うなど、必要に応じて回避策をご検討ください。
  • AccessNow印刷においては、基本的にA4サイズのみサポートとなります。A4サイズ以外でも印刷できますが、印字位置がずれるなどの問題に対する製品側の修正は行なえません。
  • AccessNow接続において、HP汎用ドライバを利用しており印刷が遅い場合は、Lexmarkのご利用をご検討ください。
    ※ Lexmarkは、Ericom製品バージョン8.5以降で利用可能です。
  • IE11や(Chromium版ではない)EdgeからAccessNow接続して印刷を行う場合、印刷対象がIE11上でPDF化されますが、印刷ボタンが機能しなかったり、「Adobe PDF 文書」のエラーが表示されることがあります。これはWindowsOS側の問題の可能性が高く、Ericom製品を使用せずとも発生する場合があります。この問題は、IE11のアドオンとして登録されている「Adobe PDF Reader」を無効化すること回避可能です。当該アドオンを無効化することで、印刷対象のPDFがIE11上ではなく、ローカルにインストールされているAdobe PDF Reader上で開かれますので、ローカルのAdobe PDF Reader上で印刷を実施してください。
  • UPDを使用した印刷において過去の印刷物が再度印刷されてしまう事があります。この問題は、9.4以降で修正されているため9.4以降へのバージョンアップをご検討ください。

その他

  • 端末のコンピュータ名が日本語(ダブルバイト)になっている場合、AccessPad等による接続時に下記エラーが発生するため、PC名はシングルバイトで設定ください。

    Unable to connect to sca.sumple.com Ericom Secure Gateway error (4) WebSocket negotiation with host failed.

  • AccessNow接続において、右クリックメニューからコピー&ペーストが効かない場合があります。この動作については、現在Ericom社へエスカレーション中です。事象が発生する場合は、Ctrl+C/Vをご利用ください。

  • アプリケーションを閉じても接続先サーバ上から当該ユーザのセッションが切断で残る場合は、Windows側のタイムアウトのポリシーなどを利用し、切断セッションのログオフをご検討ください。

  • 下記条件でEricom製品をご利用の場合、Windows Server 2019以降へのリモート接続時に下記エラーメッセージが表示され、1時間でセッションのタイムアウトが発生いたします。こちらはMicrosoft社製品側の仕様動作となります。

    【エラーメッセージ】
    リモートデスクトップライセンスの問題
    リモートデスクトップライセンスに問題があるため、このセッションは60分後に切断されます。
    システム管理者に問い合わせて、この問題を修正してください。

    【発生条件】
    1. Windows Server 2019以降で、ワークグループとして構成している環境へのリモート接続であること。
    2. RDS CALを接続ユーザタイプで構成していること。
    【対処方法】

    Ericom製品側でこの事象を回避することはできません。下記いずれかの対処方法をご検討ください。

    1. RDS CALのタイプ変更

      RDS CALを接続デバイスタイプへ変更することでこの事象を回避することは可能です。 ただし、AccessNow接続においては、接続デバイスタイプは非推奨となっておりますので、この点ご留意ください。

      参考情報:AccessNow で TS/RDS CAL (接続デバイス数) を使用する際の注意点

    2. サーバーのドメイン参加

      接続先RDSサーバーをドメイン参加させ、ドメインユーザーとして接続させることにより、この問題を回避可能です。

  • Microsft EdgeのIEモードによるAccessNowのご利用はサポートされません。

Access Server

  • Access Server 8.5以上ではバージョン毎にライセンスキーの申請が必要となります。新規導入の場合だけでなく、 バージョンアップ時にもライセンスキーの再請求が必要となります。
  • Access Server 8.5以上ではセントラル・サーバの機能は利用できません。