8.2.3. オペレーションガイド

サービスの起動停止

サービスの起動

下記コマンドでサービスを起動できます。

※インストール直後は自動起動の設定となっており、実施の必要はありません。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser start

その時点で許可されている通信の情報が表示されます。

※上記実行により、サーバ起動時の自動起動の設定が有効化されます。

サービスの停止

下記コマンドでサービスを停止できます。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser stop

リモートデスクトップ用の通信を停止し、その時点で許可されている通信の情報が表示されます。

※上記実行により、サーバ起動時の自動起動は無効化されます。

注意

停止した状態でサーバ再起動を行った場合、サービスは自動起動いたしませんのでご注意ください。

Tips

サービス停止でエラーがあった場合のエラーカウントのリセット サービス停止時にエラーが発生した場合、リセットを行わないと正常に停止できなくなる場合がございます。 その場合は下記コマンドにてエラーカウントのリセットを行ってください。リセット後、再度サービス停止を行ってください。

$ sudo systemctl reset-failed WBrowser
$ sudo /usr/local/bin/WBrowser stop

注意

ファイル共有オプションをご利用の場合、別途ファイル共有オプションのサービス起動が必要となります。

システム領域のバックアップとリストア

バックアップの実施

システム領域のバックアップは、サービスを停止した状態で実施してください。

$ cd /var/opt/IVEX/WBrowser
$ sudo tar -zcvf cow.tar.gz ./cow

リストアの実施

システム領域のリストアは、サービスを停止した状態で実施してください。

バックアップファイルのある場所に移動して、次の手順に従ってください。

1.下記のコマンドの実行結果を確認し、cowディレクトリ内のファイルが表示された場合には 2-1 を、「そのようなファイルやディレクトリはありません」とメッセージが表示された場合には 2-2 を実施してください。その後 3 に進みます。 実行結果が何も表示されない場合にはそのまま 3 に進みます。

$ ls /var/opt/IVEX/WBrowser/cow

2-1.cowディレクトリ内にファイルが存在する場合、削除します。

$ sudo rm -rf /var/opt/IVEX/WBrowser/cow/*

2-2.cowディレクトリがない場合、cowディレクトリを作成します。

$ sudo mkdir /var/opt/IVEX/WBrowser/cow

3.バックアップファイルからリストアを実施します。リストア終了後サービスを起動し、起動するかご確認ください。

$ sudo cp cow.tar.gz /var/opt/IVEX/WBrowser
$ cd /var/opt/IVEX/WBrowser
$ sudo tar -zxvf cow.tar.gz ./cow

サービスの初期化

初期化手順

下記コマンドでインストール時の状態に戻す事ができます。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser initialize

警告

NFS環境で初期化を行う際は必ず、作業前にNFS環境のアンマウントを行ってから実行してください。アンマウントを行わない場合、利用者のプロファイル情報が削除されてしまいます。

プロファイルを共有するサーバの追加

複数のサーバを利用する場合には、サーバ間でユーザのプロファイルを共有できます。

参考

NFS利用をされている場合、本項は不要となります。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser jointo [既存のサーバのIP]

上記コマンド実行後、既存サーバでsudoの実行ができるアカウントを入力してください。 サーバが複数ある場合、どのサーバを指定しても結構です。 正常に追加ができない場合、サービスが起動できていないことが考えられます。 その場合はサービスの起動を行ってください。

注意

jointo コマンドは1度もサーバ群に追加されていないサーバで実行してください。

同期済みサーバの確認

プロファイルを共有するサーバの追加状態の確認を行うには以下コマンドにて確認ができます。 実行すると同期済みのサーバを一覧で確認することができます。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser jointo-info

プロファイルを共有するサーバの分離

プロファイルを共有したサーバを分離したい場合は以下コマンドにて分離することが可能です。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser detach-server [既存のサーバのIP]

Tips

プロファイル共有からの分離(detach-server)を行った後の再参加の場合[force]オプションの指定が必要になります。

分離を行ったサーバの再追加

プロファイル分離した後に再度追加を行いたい場合、以前の共有設定を初期化する必要があります。 その場合、jointoコマンドに[force]を追加することで以前の共有設定を初期化して再追加を行うことが可能となります。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser jointo [既存のサーバのIP] force

/home下の設定ファイル、template、administartorの同期

設定ファイル(パラメータ:WBrowser.conf設定項目)や初期ユーザのtemplate、administratorを同期するには下記コマンドの実行が必要になります。 パラメータの設定変更時はコマンドの実行を行わないとプロファイル共有をしたサーバ間での同期が行われないのでご注意ください。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser synchro-conf

Tips

GUIを利用してのtemplate-userによるFirefoxの設定変更は自動的にプロファイルを共有したサーバ間での同期が行われます。

Ericom Connect Remote Agentの設定

Ericom Connect Remote Agent のサービスは自動で起動します。サーバとの接続を設定して頂ければ、都度開始する必要はありません。

Ericom Connectサーバとの接続

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser ericom-connect [ConnectサーバのIP]

Ericom Connectサーバとの切断

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser ericom-disconnect

参考

Will this system be reconnected to the same Tenant in the future? (y/n)
という表示がされますが、それぞれ下記のような動作となります。

y:切断したサーバを後ほど同じConnectサーバに接続する場合。(Connect上では「一時的に切断」となる)
n:切断したサーバはConnectサーバから永久に削除する場合。(Connect上では「永久に切断」となる)

n とし場合も、同じConnectサーバに接続することは可能ですが、同名の別サーバとして認識されます。

Ericom Remote Agentサービスの開始

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser ericom-start

Ericom Remote Agentサービスの停止

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser ericom-stop

ローカルユーザーの追加・削除

ADを利用しない場合には、個々のサーバでローカルのアカウントを準備してご利用いただけます。 リモートでログイン時にadministratorアカウントを指定する事で管理メニューをご利用いただけます。

現時点(2017/11/17)では、下図のようなユーザーの追加・削除ツールが起動しご利用いただけます。

admin-ivex-ope-1

  • アカウントとパスワードをカンマ(,)で区切ったデータをご準備いただき、フォームに貼り付けてご利用ください。
  • 削除時には、パスワードは認識しません。追加直後にもそのまま削除できます。

注意

※ アカウント、パスワードには、空白、カンマ(,)、コロン(:)はご利用いただけません。

FireFox の設定変更

リモートでログイン時にtemplate-userアカウントを指定する事でシステム共通のFirefoxの設定を変更いただけます。

  1. template-user起動時は下図のダイアログが表示されます。OKボタンを押下するとFirefoxが起動します。
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  1. FireFoxの任意の設定変更を行ってください。
    設定変更を行っても他利用者への影響はありません。
    ブラウザ終了後に反映確認ダイアログで「はい」を選択した後、他利用者へ反映されます。
admin-ivex-ope-3

注意

ブラウザを閉じる際は下図赤枠の「×」で閉じてください。
その他の閉じ方をした場合でも設定は保持されますがキャッシュが残る場合があります。
FireFoxが終了処理を出来なかった場合、下図ダイアログが表示されます。
下記ダイアログが表示されなくなるまで繰り返してください。
admin-ivex-ope-4
  1. FireFoxを終了すると、下図のダイアログが表示されます。
    「いいえ」を押下するとtemplateへ反映されません。
    ※「いいえ」押下時もtemplate-userの設定は保持されます。
    「はい」を押下するとtemplateへ反映されます。
admin-ivex-ope-5

参考

保存先:/var/opt/IVEX/WBrowser/root/home/
プロファイル(保存フォルダ)名例:template-2017-01-01-1200

警告

  • 元のプロファイルは変更ごとに保持され増えるため、不要になったプロファイルは削除が必要となります。必ず全てのユーザが利用していないことを確認の上削除を行ってください。ユーザが利用中のプロファイルを削除した場合、予期せぬエラーが発生することがあります。
  • template-userを利用した変更を行った場合、(4)記載の反映を行わないと正常に反映されません。template-userを閉じる際はBlazeやRDPの「×」ボタンで閉じると反映のためのダイアログが表示されず、反映させることができません。
  • template-userを利用中にWBrowserサービスの停止は行わないで下さい。変更した設定の反映ができないか、終了処理中に反映を行おうとすると予期せぬエラーが発生する可能性がございます。template-userを終了してからサービス停止を行うようにご注意ください。
  1. template-userアカウントでFireFoxの設定を変更すると、その変更は保持され、それ以降に追加されるユーザーに適用されます。

参考

AD未参加利用時の初期パスワードは「1234」です。
AD参加利用時はAD上のtemplate-userユーザのパスワードを利用してください。

警告

template-userアカウントでログインした際、画面下に「お久しぶりです」の表示が出ることがございますが、その際にリフレッシュは行わない様ご注意ください。

FireFox のアップデート

FireFoxのアップデートはESR版を利用している為、下記のようにしてアップデートを行ってください。 アップデートは「template-user」にてFireFoxの「ヘルプ」-「Mozilla FireFoxについて」から更新を行ってください。

注意

更新時はtemplate-userに更新のための権限を与える必要がございます。
下記手順にてtemplate-userにFireFoxの権限を付与してください。
また、更新完了後はrootに権限を戻していただき、不要な更新がかからないようにご注意ください。
template-user に権限を与える
$ sudo chroot /var/opt/IVEX/WBrowser/root/ chown template-user -R /opt/firefox
root に戻す
$ sudo chroot /var/opt/IVEX/WBrowser/root/ chown root -R /opt/firefox

Flashプラグインのインストール

Flashのプラグインは下記のようにしてインストールできます。

$ sudo chroot /var/opt/IVEX/WBrowser/root/
# export http_proxy=http://user:password@192.168.0.10:8080/
# export https_proxy=https://user:password@192.168.0.10:8080/
# apt-get update
# apt-get install --no-install-recommends flashplugin-installer

参考

PROXYを利用していない場合には export で始まる2行は不要です。
192.168.0.10:8080 の部分は PROXY の設定にあわせてください。

Flashプラグインのアップデート

Flashプラグインのアップデートは インストール と同手順にて実施ください。

Google Chromeの追加方法

ダブルブラウザLinuxの標準ブラウザはFireFoxとなります、Chromeを利用したい場合は以下手順でChromeをインストールすることで 『Chrome専用サーバ』に切り替えることができるようになります。

注意

FireFoxとChromeは同一サーバ上で共存しての利用はできません。どちらかの専用サーバとなりますのでご注意ください。

$ sudo chroot /var/opt/IVEX/WBrowser/root
# export http_proxy=http://user:password@192.168.0.10:8080/
# export https_proxy=http://user:password@192.168.0.10:8080/
# wget https://dl.google.com/linux/direct/google-chrome-stable_current_amd64.deb
# gdebi google-chrome-stable_current_amd64.deb

参考

PROXYを利用していない場合には export で始まる2行は不要です。
192.168.0.10:8080 の部分は PROXY の設定にあわせてください。

利用ブラウザの変更方法

Chromeを追加されている場合、Firefox・Chromeを選択できます。変更は下記コマンドで行えます。

$ sudo chroot /var/opt/IVEX/WBrowser/root/ update-alternatives --config x-www-browser
コマンドを実行すると、下記のような選択表示となります。
Firefoxを利用する場合には「1」を、Chromeを利用する場合には「2」を指定してください。
alternative x-www-browser (/usr/bin/x-www-browser を提供) には 2 個の選択肢があります。
現在の選択 [*] を保持するには Enter、さもなければ選択肢の番号のキーを押してください

  選択肢    パス                         優先度  状態
------------------------------------------------------------
  0            /usr/bin/google-chrome-stable   200       自動モード
* 1            /usr/bin/firefox                40        手動モード
  2            /usr/bin/google-chrome-stable   200       手動モード

ChromeでFlash Playerを使用する

ChromeでFlash Playerを使用する場合は、template-userでログインし下記サイトの確認を行ってください。

https://helpx.adobe.com/jp/flash-player/kb/235703.html

下図の文言とアイコンが表示された場合は、アイコンを押下してください。

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上図アイコンを押下後、下図のダイアログが表示されますので、「許可」ボタンを押下してください。

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