3.1. Ericom Shield リリースノート

3.1.1. 新機能および修正点

Ericom Shield 19.07.1 (19.07.554)

【リリース日:2019/8/19】

New Features

  • コンテナ管理システムがSwarmからKubernetesに変更となりました。これに伴い、セットアップ方法や運用管理手順が変更となりました。
  • 2つのドメインをサポートしました。
  • 1ドメインにつき、複数のADサーバを指定できるようになりました。
  • ダッシュボードからセッション一覧を廃止しました。
  • 管理コンソールより、ShieldのCA証明書をダウンロードできるようになりました。
  • X-Authenticated-Groupヘッダをサポートしました。
  • 外部Syslogサーバへの転送時、物理サーバ名で送信するようになりました。
  • 同時セッションライセンスの提供を開始しました。
  • インテリジェント分離モードでのライセンス提供を開始しました。
  • URLカテゴリ に関する販売・サポートを日本でも開始しました。
  • Votiro8.3に対応しました。こちら からダウンロードしていただけます。

Bug Fixes

  • 新規アクティベーションが失敗する場合がある不具合を修正しました。
  • 上位プロキシのある環境でSquidがクラッシュする問題を修正しました。
  • パフォーマンス改善を行いました。
  • いくつかの特定のサイトが見られない問題を修正しました。
  • 名前解決が失敗し、コンテンツが欠落する場合がある問題を修正しました。
  • Zoomが動作しない問題を修正しました。

注意

テクニカルプレビューの機能については、不具合がある場合があるため、本番環境での正式利用はサポートできません。

当社におきましても、正式リリースに向けての評価検証中であるため、サポートもお受けできない場合がございます。 あらかじめご了承ください。

また、お気づきの不具合やご意見につきましては、次回以降のリリースに向けての参考情報として承ります。

3.1.2. 制限事項および既知の不具合

インストール関係

  • ライセンスアクティベーションを行う前の設定は再起動で初期化されます。これは仕様です。設定前に必ずアクティベーションを行ってください。
  • 上位プロキシが存在する環境においてインストールを行う場合、環境変数にプロキシ設定を登録してください。これは仕様です。
  • 複数のNICが存在する環境にインストールすることは可能ですが、製品が利用するネットワークを複数設定することはできません。(インターネットとの通信用と、ノード間通信用など。)製品が利用するネットワークとそれ以外の通信(SSH接続や監視用など)を区別することは可能です。
  • 既存プロキシからICAPによる連携は検証中です。設定の要件がある場合、お問い合わせください。
  • 導入対象のサーバのlocaleはen_USとしてください。
  • 既存のプロキシやUTM装置の上位にEricom Shieldを配置する場合、画像による画面転送になっているため、動的なコンテンツフィルタリングやSSLインスペクション等の処理は行えません。(URLベースのフィルタリングは可能です。)
  • 導入対象サーバの時刻はNTPなどで正確に設定してください。また、複数台構成の場合、各ノードで時刻が一致するようにしてください。時刻にずれがある場合、証明書のタイムスタンプの問題が発生する可能性があります。
  • クライアントPCとShieldとの間に既存のProxyサーバが存在する場合、Proxyサーバでは8080ポートをSSL Connectionとして許可しておく必要があります。
  • Shieldの導入時にデフォルトで導入されるDockerのネットワークアドレス(docker0:172.17.0.0/16,10.42.0.0/16および10.43.0.0/16)と重複するセグメントを利用しないでください。回避できない場合、kubernetesの設定を変更する必要があります。この変更は、インストール時のみに可能であり、導入後の変更はできません。
  • 同時接続ライセンスをご利用の場合、18.12より前のバージョンから、18.12以降へバージョンアップすると、ライセンスの再アクティベーションが必要となります。
    → ライセンスアクティベーション については 展開ガイド - 管理コンソール - ライセンス をご参照ください。
  • ライセンスをアクティベーションする前に再起動を行うと、SYSTEM IDが変更されてしまいます。 申請後にIDが変更された場合、取得したアクティベーションキーが適用できなくなってしまいます。キーの申請から適用までの間は再起動をお控え下さい。この問題は19.11で修正されています。
  • OVAによるオフラインインストーラーについては、ベースOSはCentOSのみでの提供となります。

Votiro関係

  • ダブルバイトのファイル名のZIPファイルをサニタイズすると、ファイル名が文字化けする場合があります。
  • ダブルバイトのファイル名がついたファイルを内包しているZIPファイルをサニタイズした場合、内部のファイル名はUTF-8で処理されます。そのため、UTF-8を扱うことができない解凍ソフトを利用している場合、内包されるファイル名が文字化けしてしまします。
  • Votiro 7.4 はブルースクリーンとなりクラッシュする可能性があるため、公開を停止しました。現在公開しております、Votiro 8.1.1 以降への移行をご検討ください。
  • 一太郎ファイルの無害化を正しく行うには、Votiroサーバのロケールは日本語になっている必要があります。
  • Votiroにバンドルされるアンチウイルス製品のライセンス有効期限が2019/12/31となっているため、利用するためにはファイルの差し替えが必要です。評価目的・または正規にアンチウイルス機能をご利用の場合は最新のインストーラパッケージに同梱されているライセンスファイルをご利用ください。 詳細は こちら をご確認ください。
  • Shieldの再起動により、「アラートは飛ぶがVOTIROが使用できない」とVOTIROが正しく動作しない場合があります。その際は、VOTIROアドレスの再設定を行ってください。

入力関係

  • 未確定文字列に下波線が表示されません。
  • [変換]キーが正しく動作しません。
    • IE11,Chrome : 変換キーを押しても再変換されません。
    • Firefox : 変換済み文字が残ったまま、新たに再変換が行われます。
    • Edge : 変換済み文字が残ったまま、キーを押す度に変換候補が入力されます。
  • Ctrl+z 利用時、語句単位ではなく1文字ずつ戻る動作となります。
  • 変換候補の位置がずれることがあります。
  • Office Online では日本語入力時にセッションが異常終了する場合があります。この問題はWordとPowerPointでのみ確認されています。これは既知の問題です。ご利用の場合は該当ドメインをホワイトリストに登録してご利用ください。
  • F1キーでヘルプが起動されません。
  • F12キーで開発ツールが起動されません。
  • メニューキーでメニューは表示されません。
  • かな入力において、BackSpaceキーで文字を削除する時、入力した文字数分余計にキーを押下しなければ削除が開始されない問題が発生しています。この問題は現在調査中です。
  • IE11を利用している場合、半角入力から全角入力に切り替えた直後のキーが正しく送信されない場合があります。

リダイレクト・印刷関係

  • 印刷対象はすべてPDF化されて印刷されます。PDF化されたファイル名は「PrintPage.pdf」となります。
  • 印刷時のスプールデータサイズは大きくなる場合があります。
  • 印刷倍率指定して印刷した場合、ローカルブラウザの挙動と異なります。(ローカルブラウザでは通常横幅の倍率が変更されますが、Shieldでは縦横それぞれに倍率を適用します。)
  • Internet Explorerでは、音声再生をするためにはFast Media Streamを有効にする必要があります。
  • FMSに対応していないメディアは、Internet Explorerでは音声再生は行えません。
  • Windows7のInternet Explorerでは、Fast Media Streamを利用できません。
  • Windows7のInternet Explorerでは、FMSに対応していないため、音声再生は行えません。
  • Internet ExploreとFireFox利用時、ブラウザ内の文字列をコピーした時にダイアログウィンドウが表示されます。
  • Chromeを利用した場合、用紙を横向きに設定することができません。
  • 印刷設定において、タイトル/日付/URL情報を付与しても印刷されません。
  • 上位プロキシが存在する環境でGoogleMapを印刷すると、印刷物が滲んでしまいます。
  • Internet上のPDFファイルを印刷する場合、ダウンロードを許可する必要があります。(サニタイズによるダウンロードも可。)これはShieldではPDFを「ファイル」として扱っており、印刷制御のの対象は「HTMLコンテンツ」に限定されているためです。これは製品の仕様です。

IEモード関係

  • IEモードはテクニカルプレビューでの実装/公開です。
  • IEモードでブラウジング中はポリシーでブラック指定されたサイトも参照できてしまいます。
  • IEモードではIE用サーバを1台のみ構築可能です。複数台を設定することはできません。
  • IEモードでは特定のユーザアカウント(1アカウント固定)でWindowsログオンを行います。セッション間の分離は行われていません。
  • IEモードではセッション終了時の環境破棄は行われません。
  • IEモードは特定の信頼できるサイトで、IEが必須である環境へのアクセスに特化した利用を想定しています。
  • IEモードではファイルの無害化連携を行うことはできません。
  • IEモードでは印刷を行うことができません。
  • IEモードは別途ライセンスが必要です。

URLカテゴリ関係

  • URLカテゴリは別途ライセンスが必要です。
  • カテゴリポリシーにおいて、「アクセス」をデフォルト値を示す「(Shield)」として設定すると、そのポリシーにマッチしたページが正しく表示できません。Shield / ホワイト / ブラック を明示的に設定してください。
  • URLカテゴリの初期動作モードは「インテリジェント分離モード」 相当 となっています。この場合、URLカテゴリにリストされているサイトは分離されません。「未分類」または「疑わしい」サイトのみをShieldします。 Shieldの分離機能をフルに活用するためには URLカテゴリの最適化 の手順を実施してください。

その他・仕様関連

  • Firefoxを利用時、アカウント情報保存の候補表示がページ遷移後も残っていることがあります。
  • サイトが正しく表示されない場合があります。(コンテンツのずれ、文字化け、オブジェクトの欠落など)
  • Shieldの管理コンソールはInternet Explorerでは正しく表示できません。(Chromeを推奨しています。)
  • Windows7 のInternet Explorerで、動画サイトの全画面表示が全画面にならない場合があります。
  • GoogleMap埋め込みサイトでCtrl+すると、地図だけではなく、ページ全体が拡大されてしまいます。
  • ブラウザのフォントを任意に変更することはできません。
  • Ctrl+nでブラウザを複数起動した時、「Page failed to load properly Browser already in use」のメッセージが表示されます。間隔をあけて起動を行ってください。
  • 新しいタブを開くリンクをクリックした時、「Open New Tab?」のダイアログが表示される場合があります。
  • ユーザ認証を行わない場合、ライセンスは利用するブラウザ毎に消費します。これは仕様です。
  • ユーザ認証を行わない場合でブラウザのキャッシュをクリアする拡張などを利用されている場合、ライセンスはタブ毎に消費します。キャッシュクリアツールの停止をご検討ください。
  • ユーザ認証を行わない場合、1ユーザが複数のデバイスから同時にEricom Shieldを利用するとライセンスを複数消費します。
  • 動画再生やFlashコンテンツができないサイトがあります。
  • ブラウザコンテナへのプラグインやクライアント証明書の追加はできません。
  • タブレット端末から利用できません。
  • ファイル無害化前のオリジナルファイルを閲覧/取得することはできません。必要に応じて、ホワイトリストとして設定してダウンロードする必要があります。
  • Windows 7 Internet Explorer を利用した場合、動作が遅くなる場合があります。
  • 外部SYSLOGサーバへログを転送する設定を行った場合、Shieldから転送されるログの時刻が9時間ずれて(UTCにて)登録されてしまします。
  • 管理コンソールから読み込む各種証明書の形式はPEM形式である必要があります。
  • レポートの保持期間は前月分のデータまでのみとなります。
    例)現在、7月15日だった場合、レポートの保持は6月1日~7月15日までの期間となります。
  • Ericom ShieldではCNIとしてFlannelを利用するように初期設定されています。FlannelではデフォルトでVXLANが利用されているため、セキュリティ製品などで異なるノード間での通信を制限している場合などでは、Podが適切に起動できない場合があります。事前にKubernetesのPod間で通信が可能なことを確認してください。
  • Internet Explorer を利用した場合、タブ数のカウントが正しく行われない場合があります。
  • 短時間に同一端末から同一ドメインへのアクセスを行った場合、アクセスログが全て記録されない場合があります。
  • 冗長構成の場合、レポートおける表示が欠落する可能性があります。ログの出力先にNFSサーバをマウントするなどの対応が必要です。
  • 冗長構成の場合、elastickserchコンテナが障害時に他のノードに移動しない問題があります。この問題は次バージョンで解消予定です。
  • Internet Explorerをクライアントとして利用した場合、WebSocket接続の上限数が少ないことでSSLエラーが発生することがあります。「(IEのみ) WebSocket接続の上限数変更 」を参照し、接続数の上限を変更してください。
  • 登録済みのレポートが少なくなっています。この問題は19.09で修正されています。
  • 定期的なヘルスチェック、およびアナライザが稼働しません。この問題は19.09で修正されています。
  • 冗長化構成をとった場合でも、場合によっては最大5分程度のシステム停止が発生する可能性があります。システム起動直後のコンポーネント配置状況に依存します。この問題の詳細は調査中です。
  • 管理コンソールから[設定][SSL][FQDN]を変更するとき、エラーが表示されます。エラーは表示されますが実際には設定は有効に行われています。この問題は19.09で修正されています。
  • Elasticsearchでメモリーリークが発生する場合があります。本件は、Elasticsearchの問題であり、Elasticsearch 7.7で修正されています。発生した場合は、システムコンポーネントの再起動が必要なとなります。尚、本事象はEricom Shield 20.05で修正されています。

サポート制限

  • Windows 7 はMicrosoftのサポート終了に伴い、はクライアントとしてサポートされなくなりました。
  • 下記はテクニカルプレビューによる限定公開です。不具合がある場合があるため、本番環境での正式利用はサポートできませんのでご注意ください。
    • IEモード
    • オートフィル
    • クリスタルレンダリング
  • 下記は日本では提供準備中のため、本番環境での正式利用はサポートできませんのでご注意ください。
    • Votiro Namedポリシーの利用
  • 下記は日本では提供の予定がありません。サポートできませんのでご注意ください。
    • RHEL へのインストール
    • Check Point SandBlast Cloud とのCDR連携
    • Sasa Gate Scaner とのCDR連携