4.1.1. Ericom Blaze 管理者ガイド¶
概要¶
Ericom Blaze は、衛星通信、ブロードバンド、支社などの大部分のワイド・エリア・ネットワーク(WAN)上で、強化されたリモート・コンピューティング体験をエンドユーザに提供します。Microsoft リモート・デスクトップ・プロコトル(RDP)のアクセラレートと圧縮を行うことにより、これが実現されています。それにより、高いフレーム・レート、向上した応答時間、よりスムーズな画面の更新が提供されます。Ericom Blaze は、以下の動作を実行します:
- RDP 通信を分析し、ビットマップなどのグラフィック要素を識別し圧縮します。最適なユーザ・エクスペリエンスを提供するために、品質と圧縮の比率を設定可能です。
- タスクバーやスタート・メニューなどの主要なグラフィック要素を識別し、全体の品質設定に関わらず、高い品質でそれらを圧縮します。これにより、視覚的に品質低下のないリモート・コンピューティング体験が提供されます。
- 高パフォーマンスの一括圧縮方式を使用し、RDP 通信全体を圧縮します。
- ネットワーク使用の最適化とデータ・パケットの転送を高速化のために、パケット・シェービングを実行します。
- 画面がブロックの連続ではなく、1 つのユニットとして表示されるよう、インテリジェントにフレームをレンダリングします。
Ericom Blaze は、RDP に対応しているすべての x86 またはx64 ベースのホスト・システムで動作します。例えば、Windows ターミナル・サーバ、リモートの物理システム、VDI ベースのデスクトップなどです。 Ericom Blaze は以下のコンポーネントで構成されています:
Ericom Access Server: このコンポーネントは、 RDP の圧縮とアクセラレーションのために RDP サーバ/ ホストにインストールします。 以下のプラットフォームがサポートされています:
- Windows 2008 32 ビットおよび x64
- Windows 2008 R2
- Windows 2012 R2
- Windows 2016
- Windows 7、8.1、および 10 (x64 および 32-bit)
Ericom Blaze クライアント: このクライアント・コンポーネントは、アクセラレートされた RDP を使用して Access Server に接続します。また、任意の標準 RDP ホストに接続することができます。 以下のプラットフォームがサポートされています:
- Windows Windows 7 、Windows 8.1 32 ビットおよび x64
- Windows XPe、CE
- Windows Server 2003 以降 -32 ビットおよび x64
- Linux (AccessServer7.*には対応していません)
- Mac OS X (AccessServer7.*には対応していません)
Ericom Blaze モバイル・クライアント: このクライアント・コンポーネントは、アクセラレートされた Blaze を使用してAccess Server に接続します。また、任意の標準 RDP ホストに接続することができます。詳細については、AccessToGo のマニュアルを参照ください。
5 分で使用を開始する¶
Ericom Blaze は、豊富な機能を備えた、使いやすいアプリケーションです。 このマニュアルでは、ユーザの環境に最適なアプリケーション設定を支援するために、使用可能なすべての機能を網羅しています。基本的なインストールは約 5 分間で完了し、 Blaze クライアント(AccessToGo を起動しているモバイル・デバイスを含む)を起動している任意のデバイスから、Windows RDPホスト(サーバやワークステーション)にアクセスできるようになります。
Ericom の Web サイトから、EricomAccessServer.msi をダウンロードします。
MSI インストーラを実行し、すべてのダイアログ・ボックスで Next をクリックし、最後に Finish をクリックします。
Blaze を使用するために、Windows ファイアウォールを設定(または無効化)します。Access Server インストール時にWindows ファイアウォールは自動で設定されます。
Ericom の Web サイトから、EricomBlazeClient.msi をダウンロードします
- モバイル・デバイスから接続している場合、AccessToGo アプリをデバイスにダウンロードします。
Blaze Client(または AccessToGo)に Access Server のパラメータを入力し、 接続 ボタンを押して接続を開始します。