7.2.2. 2.0.x〜2.3.x → 2.6.xの場合

注意

2.3.0以前から2.6.2へのリストアではFirefoxが引き継げません。 ただし起動自体は可能でツール上は警告とし強制的に引き継ぐ選択肢を残しているため、「非推奨」とさせていただいております。

注意

IVEXダブルブラウザLinux2.x.xから2.6.1への移行は下記の順番で実施することで、 コンポーネント毎にバージョンアップすることが可能です。

ただし、Ericom ConnectとIVEXダブルブラウザLinuxについては、冗長化構成の場合に それぞれのコンポーネント内でバージョンが混在した状態での運用はできません。 (例:Connectサーバ1台が7.6.1でもう1台が9.2、Linuxサーバ1台が2.6.0で残りが2.0.1など)

ダブルブラウザ連携キットのバージョンアップ

注意

IVEXダブルブラウザLinux2.6およびEricom Connect9.2では、ダブルブラウザ連携キットは8.2.0.2以上が必要です。

バージョン7.6.1.6までをご利用のお客様は7.6.1.7以上へ上書きアップデートを行う場合に必ず下記修正を実施してください。

<修正対象マシン>
        WBrowser Configuration Tool 配置しているサーバ(または管理者端末)

<修正対象ファイル>
        *****\WBrowserLauncher\
                           └WBConfigTool\
                                  └CT.conf

<修正箇所>
        修正前: <_strTempUser>template</_strTempUser>
        修正後: <_strTempUser>template-user</_strTempUser>

ClickOnceの場合

  • 配布元ファイルサーバのファイルを上書きで差し替えます。 新しいバージョンのzipファイルを解凍したものを そのまま全て上書き してください。
  • 新バージョンとの設定互換を確保するため、配布元ファイルサーバ上にある WBConfigTool.exeを起動し、[OK] をクリックしてください。 これにより設定ファイル(def.blazeとWB.confが更新されます。)
  • 新しい連携キットが上書きされた場合、ユーザの次回実行時に新バージョンが検知され、インストールするかどうかのポップアップがユーザ画面に表示されますのでバージョンアップを選択するように事前にアナウンスしてください。

MSIの場合

  • Configration Toolをインストールした管理者端末で新バージョンのConfigration Toolを上書きインストールします。
  • 新バージョンとの設定互換を確保するため、配布元ファイルサーバ上にある WBConfigTool.exeを起動し、[OK] をクリックしてください。 これにより設定ファイル(def.blazeとWB.confが更新されます。)
  • 各クライアントPCのWBrowserLauncherを上書きインストールします。
  • 先の手順で更新した新しい設定ファイルを各クライアントPCに再配布します。

Ericom Connectのバージョンアップ

単体構成の場合のバージョンアップ

  • 既存のConnectサーバにて作業を行います。
  • Connectサーバが単体構成の場合の手順です。
  • 既存のConnectサーバをアンインストールし、最新のConnectサーバをインストールして、バージョンアップを行います。

Connectの構成パターン(RDS、ダブルブラウザLinux)によって、Connectサーバ上にインストールするコンポーネントの種類が異なります。 「構成パターン別 Connect インストールコンポーネント 」を参照の上、環境に合わせてコンポーネントをインストールして下さい。

  1. Connectの管理者ユーザでConnectサーバにログインし、[スタートメニュー]より、[Ericom Connect Configuration Tool]を起動します。
connectverup-01
  1. [Stop Services]をクリックし、Connectサーバのサービスを停止します。
connectverup-02
  1. サービスが停止したら[Exit]をクリックし、Ericom Connect Configuration Toolを閉じます。
connectverup-03
  1. コントロールパネルから[プログラムと機能]を開き、[Ericom Connect]を右クリックして[アンインストール]を選択します 。
connectverup-04
  1. [Preserve existing configuration for future installations and upgrades]にチェックが入っていることを確認し、[Remove]をクリックします。
connectverup-05
  1. [Installation Wizard Completed]と表示されたら、[Finish]をクリックしてウィザードを閉じます。
    必ずサーバを再起動してください。
connectverup-06
  1. 最新バージョンのConnectをインストールします。[EricomConnect.exe]をダブルクリックしてインストールウィザードを開始します。
    Connect 8.0以上のインストールには .Net 4.5.2以上が必要です。必要に応じてインストールしてください。インストールメディア内の以下フォルダにインストーラーがございます。
    [.NET Framework 4.5.2]フォルダ
connectverup-07
  1. 「I accept the terms in the license agreement」にチェックを入れ、[Next]をクリックします。
connectverup-08
  1. [Custom]をクリックします。
connectverup-09
  1. インストールするコンポーネントを選択します。チェックする項目につきましては、「構成パターン別 Connect インストールコンポーネント 」を参考に、必要なコンポーネントをチェックして、[Install]をクリックします。
connectverup-10
  1. インストールが完了したら、[Finish]をクリックして閉じます。
connectverup-11
  1. Ericom Connect Configuration Toolが起動してきます。[Upgrade / Redeploy]をクリックします。
connectverup-12
  1. SQLサーバのバックアップを勧めるメッセージが表示されます。[OK]をクリックします。
connectverup-13
  1. [Database Admin]にグリッド作成時に設定したデータベースのアカウント(デフォルトではグリッド名と同じ)とパスワードを入力します。
    ※パスワードが不明な場合は、SQL Server上の[SQL Server Management Studio] にWindows認証でログインし、パスワードを変更してください。
    [Lookup Service Hosts]には、グリッド作成時に設定したConnectのIPアドレスを入力してください。
    ※9.x以降では、[My Hostname or IP]及び[Lookup Service Hosts]には、ホスト名ではなくIPアドレスを設定することが推奨されています。また、9.2以降では、IPアドレス以外を設定して進めた場合、警告が表示されます。
connectverup-14
  1. バージョンアップの途中で、Connectの管理者アカウントの入力を求められます。アカウント名とパスワードを入力して[OK]をクリックします。
connectverup-15
  1. [***Completed***]と表示されたら、バージョンアップ完了です。[Exit]をクリックしてEricom Connect Configuration Toolを閉じます。
connectverup-16

お願い

新バージョンは、旧バージョンと管理コンソールの設定や接続時の設定が異なる場合があるため、 最新の設定を必ずご確認ください。

警告

グリッドに参加しているコンポーネントはバージョンを統一する必要があります。RemoteAgentがインストールされている リモートデスクトップ/ターミナルサーバ,VDI,IVEXダブルブラウザLinuxのRemoteAgent、及びSecureGateway、 AccessPad(ダブルブラウザ連携キット含む)もバージョンアップしてください。

冗長構成の場合のバージョンアップ

  • 既存のConnectサーバにて作業を行います。
  • Connectサーバの冗長構成が2台で構成されている場合の手順です。
  • 既存のConnectサーバをアンインストールし、最新のConnectサーバをインストールして、バージョンアップを行います。

Connectの構成パターン(RDS、ダブルブラウザLinux)によって、Connectサーバ上にインストールするコンポーネントの種類が異なります。 「構成パターン別 Connect インストールコンポーネント 」を参照の上、環境に合わせてコンポーネントをインストールして下さい。

1台目

  1. Connectの管理者ユーザでConnectサーバにログインし、[スタートメニュー]より、[Ericom Connect Configuration Tool]を起動します。「Stop Services」をクリックしてConnectの全てのサービスを停止します。
    2台のConnectサーバで行ってください。
connectverup-17
  1. サービスが停止後、Connectをアンインストールします。コントロールパネルの「プログラムの機能」から「Ericom Connect」を選択して「アンインストール」を実行します。
connectverup-18
  1. Connectのインストール・ウィザードが起動します。「Preserve existing configuration for furture installations and upgrades」がチェックされているのを確認してから「Remove」をクリックしてアンインストールを実行します。
connectverup-19
  1. Connectのアンインストールが終了したら「Finish」ボタンをクリックして、Connectのインストール・ウィザードを終了します。
    アンインストール後に必ずOSを再起動してください。
connectverup-20
  1. バージョンアップする最新のConnectのインストーラを実行します。Connectのインストール・ウィザードが起動したら「Next」をクリックします。
    Connect 8.0以上のインストールには .Net 4.5.2以上が必要です。必要に応じてインストールしてください。
connectverup-21
  1. 「I accept the terms in the license agreement」にチェックを入れ、[Next]をクリックします。
connectverup-22
  1. [Custom]をクリックします。
connectverup-23
  1. インストールするコンポーネントを選択します。チェックする項目につきましては、「構成パターン別 Connect インストールコンポーネント 」を参考に、必要なコンポーネントをチェックして、[Install]をクリックします。
connectverup-24
  1. インストールが完了したら、[Finish]をクリックして閉じます。
connectverup-25
  1. Ericom Connect Configuration Toolが起動してきます。[Upgrade / Redeploy]をクリックします。
connectverup-26
  1. SQLサーバのバックアップを推奨するメッセージが表示されます。[OK]をクリックします。
connectverup-27
  1. [Database Admin]にグリッド作成時に設定したデータベースのアカウント(デフォルトではグリッド名と同じ)とパスワードを入力します。
    ※ パスワードが不明な場合は、SQL Server上の[SQL Server Management Studio] にWindows認証でログインし、パスワードを変更してください。
    [Lookup Service Hosts]には、グリッド作成時に設定したConnectのIP(複数台の場合はカンマ区切り)を入力してください。
    ※ 9.x以降では、[My Hostname or IP]及び[Lookup Service Hosts]には、ホスト名ではなくIPアドレスを設定することが推奨されています。また、9.2以降では、IPアドレス以外を設定して進めた場合、警告が表示されます。
    (9.x以降では、複数のConnectサーバを追加する場合には[Lokup Service Hosts]には下記[注意]の通りカンマで区切ってConnectサーバアドレスを記入してください。8.xでは、全てのConnectサーバを同一セグメント内に構築する限りにおいては、空欄でも問題ありません。)
connectverup-28

注意

[Lookup Service Hosts]の内容は、同一Gridに参加しているマシン全てで、同一とする必要があります。

  1. メッセージエリアにアップグレードのステータスが表示されていきます。
connectverup-29
  1. Connectの管理者アカウントの入力を求められます。アカウント名とパスワードを入力して[OK]をクリックします。
connectverup-30
  1. Gridのデータの配置がシングル構成のものに変更されたことを知らせるメッセージが表示されます。[OK]をクリックします。
connectverup-31

参考

バージョンアップ前と同じグリッドの設定にする必要がありますので、2台目のConnectサーバのバージョンアップの終了後に「ConnectCLI SetGridParameters」を実行します。手順は後述します。

  1. [***Completed***]と表示されたら、バージョンアップ完了です。[Exit]をクリックしてEricom Connect Configuration Toolを閉じます。
connectverup-32

2台目以降

  1. 2台目以降も1台目と同じ手順でバージョンアップを行います。手順1~9までを実施してください。
    手順10では「Ericom Connect Configuration Tool」が自動で起動したあと、[Join existing grid]をクリックします。
connectverup-33
  1. [Grid]を1台目のバージョンアップの時に設定されたグリッド名と一致させます。
    [My Hostname or IP]には、このConnectサーバのIPアドレスを入力もしくは設定してください。
    [Lookup Service Hosts]には、グリッド作成時に設定したConnectのIP(複数台の場合はカンマ区切り)を入力してください。
    ※ 9.x以降では、[My Hostname or IP]及び[Lookup Service Hosts]には、ホスト名ではなくIPアドレスを設定することが推奨されています。また、9.2以降では、IPアドレス以外を設定して進めた場合、警告が表示されます。
    (9.x以降では、複数のConnectサーバを追加する場合には[Lokup Service Hosts]には下記[注意]の通りカンマで区切ってConnectサーバアドレスを記入してください。8.xでは、全てのConnectサーバを同一セグメント内に構築する限りにおいては、空欄でも問題ありません。)
connectverup-34

注意

[Lookup Service Hosts]の内容は、同一Gridに参加しているマシン全てで、同一とする必要があります。

  1. バージョンアップの途中で、Connectの管理者アカウントの入力を求められます。アカウント名とパスワードを入力して[OK]をクリックします。
connectverup-35
  1. [***Completed***]と表示されたら、バージョンアップ完了です。
    [Exit]をクリックしてEricom Connect Configuration Toolを閉じます。
connectverup-36

Gridの分散配置

上記手順まででは、グリッド内のデータがそれぞれのConnectに分散配置されていません。下記の手順によりデータを分散させるように設定します。

  1. いずれかのConnectサーバにおいて管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、下記コマンドにより現状を確認します。
white
C:\>cd "c:\Program Files\Ericom Software\Ericom Connect Configuration Tool"
c:\~Tool>connectcli gridinfo

Searching for 30 seconds ...
EricomConnectBusinessLogicPU Intact; Partitions=1; Backups=0; MaxInstancesPerMachine=0
EricomConnectMirrorService Intact; Partitions=1; Backups=0; MaxInstancesPerMachine=0

ECN01.test.local (192.168.0.1)  #GSC=2.  #LUS=1
  EricomConnectBusinessLogicCluster Partition #1. Primary [pid 3960]
    RedoLogSize: 0
  mirror-service Partition #1. Primary [pid 3872]
    Mirror: Successful 21; Failed=0

ECN02.test.local (192.168.0.2)  #GSC=2.  #LUS=1
  1. 続けて分散の為のコマンドを実行します。
white
c:\~Tool>connectcli setgridparameters 1 1 2 1
  1. Connectの管理者アカウントとパスワードの入力を促されますので入力してEnterキーを押します。
white
Connect Admin User: Administrator
Connect Admin Password: **********
Searching for deployment ......
  1. 設定内容の確認が表示されます。確認の上「y」で実行します。
white
Searching for 30 seconds ...
Parameter settings are feasible

Sample deployment (DB = database sync component;  Partition.Replica
M1: 1.1 DB
M2: 1.2

All services must be restarted on all machines
Grid machines: 2
Number Partitions: 1
Number Backups: 1
Gsc per Machine: 2
Instances per Machine: 1
Continue [y/n]? y
  1. 設定が終了し、すべてのマシンのサービスの再起動を促すメッセージが表示されます。
    グリッドに接続されている全てのサーバ、ワークステーション(VM)が対象です。
    サーバの再起動によるサービス再起動を推奨します。
white
Changes saved.  All Processing unit services must be restarted on all machines.

c:\~Tool>
  1. 全てのConnectサーバの再起動が終了し、サービスが全て起動されGrid Statusが「Exists」になっていることを確認します。
connectverup-37
  1. 再度管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、下記コマンドにより現状を確認します。
white
C:\>cd "c:\Program Files\Ericom Software\Ericom Connect Configuration Tool"
c:\~Tool>connectcli gridinfo

Searching for 30 seconds ...
EricomConnectBusinessLogicPU Intact; Partitions=1; Backups=1; MaxInstancesPerMachine=1
EricomConnectMirrorService Intact; Partitions=1; Backups=0; MaxInstancesPerMachine=0

ECN01.test.local (192.168.0.1)  #GSC=2.  #LUS=1
  EricomConnectBusinessLogicCluster Partition #1. Primary [pid 4644]
    RedoLogSize: 0
  mirror-service Partition #1. Primary [pid 4564]
    Mirror: Successful 44; Failed=0

ECN02.test.local (192.168.0.2)  #GSC=2.  #LUS=1
  EricomConnectBusinessLogicCluster Partition #1. Backup 0 [pid 1788]
    RedoLogSize: 2

c:\~Tool>

※EricomConnectBusinessLogic がそれぞれのサーバに配置されていることを確認します。

  1. これで複数台構成のConnectのバージョンアップが終了しました。
    管理コンソールの「Ericom Connectについて」からConnectのバージョンを確認できます。
connectverup-38

警告

グリッドに参加しているコンポーネントはバージョンを統一する必要があります。RemoteAgentがインストールされている リモートデスクトップ/ターミナルサーバ,VDI,IVEXダブルブラウザLinuxのRemoteAgent、及びSecureGateway、 AccessPad(ダブルブラウザ連携キット含む)もバージョンアップしてください。

注意

URL自動判別オプション(KOTOMINE)をご利用の場合、アプリケーションの公開定義を再作成してください。(公開手順は アプリケーション公開 を参照してください。)

IVEXダブルブラウザLinuxのバージョンアップ

IVEXダブルブラウザLinuxのバージョンアップを行う際は以下手順に従い作業を行っていただけますようお願いいたします。 バージョンアップではバージョンアップ用にバックアップツールを用意しておりますがバージョンアップに伴い、処理としてはアンインストール/インストールを行うため、引き継げるデータは下記のものに限定されます。 その他に設定を変更している場合は、再設定を行う必要があります。事前に既存の設定値を記録しておいてください。

  • Hostname,hosts,DNS設定などの名前解決設定
  • Xrdpの設定情報
  • ユーザデータ(/home配下のデータ)※WBrowser.conf含む
  • Ericom Connectとの接続設定
  • AD連携設定/ローカルユーザ設定などの認証設定 (1.x.xから2.x.xの場合は除く)
  • プロファイル共有設定(1.x.xから2.x.xの場合は除く)
  • Firefoxの設定

注意

Firefoxの設定は2.3以前のバージョンからの移行の場合、下記の制限があります。

【引き継ぎ可】

  • ブックマーク
  • クッキー
  • proxy設定

【引き継ぎ不可】

  • アドオン
  • ホームページ
  • フォント
  • 証明書
  • パスワード
  • 上記を含むFirefoxの設定全般

注意

コネクションブローカー有りで利用されている場合はバージョンアップ作業前に該当サーバへのセッション割り当てを停止しておいて下さい。

参考

バージョンアップ用のバックアップリストアツールは出荷時の最新のものをIVEXダブルブラウザのダウンロードパッケージ内に同梱しておりますが、新しい本体がリリースされるたびに、バージョンアップ先バージョンが追加されたものが作成されます。 そのため、利用するタイミングで、こちら から最新のものをダウンロードしてご利用いただくことをお勧めします。

サービス停止

サービスを停止します。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser stop

環境バックアップ

設定情報やユーザ領域などの環境バックアップを行います。

バックアップツールの配置

バックアップツールを scp 等でサーバの任意の場所に置いてください。バックアップツールは下記のようなファイル名になっています。

WBrowser-System-Backup-and-Restore_23to261.tar.gz

バックアップツールの展開

バックアップツールは圧縮されています。下記のようなコマンドで展開してください。

$ tar zxvf WBrowser-System-Backup-and-Restore_23to261.tar.gz

※実行ディレクトリ配下に展開されます。

バックアップツールの実行

展開されたディレクトリで、インストーラを下記のようなコマンドで実行してください。

$ sudo ./WBrowser-System-Backup-and-Restore_23to261 backup 20to261

注意

ツールの実行はインストーラと同じディレクトリに移動し、相対パスで実行してください。

Tips

第2引数はどのバージョンでバックアップしたデータを、バージョンのIVEXダブルブラウザLinuxへリストアするかを指定します。

  • 20to261: 2.0.xでデータをバックアップし、2.6.1へリストアする場合。
  • 21to261: 2.1.xでデータをバックアップし、2.6.1へリストアする場合。
  • 22to261: 2.2.xでデータをバックアップし、2.6.1へリストアする場合。
  • 23to261: 2.3.xでデータをバックアップし、2.6.1へリストアする場合。

実行すると下記メッセージと共にユーザ領域(home)のバックアップまたは退避を求められます。 尚、ユーザ領域は利用者数や利用状況により、サイズが変化しますが、ツールで退避を行う場合にはパスの変更を行うのみの為、時間は要しません。 ユーザ領域は次に行う初期化により削除されてしまいますので、必ずバックアップまたは退避を行ってください。

下記ファイルにダブルブラウザのシステム情報をバックアップしました。
'WBrowser-System-Backup_20to261-2020-06-08-15-00-51.tar.gz'

!!!!! 重要 !!!!!
初期化、initialize を行う前に、必ず home 領域をバックアップか退避してください。

まだ home 領域は退避されていません。

引き続き home 領域を退避しますか? [yes/no] yes
home 領域を下記に退避しました。

/var/opt/IVEX/WBrowser/../../HOME-BACKUP

上記赤字部分がバックアップファイル名となり、Restore時に必要になります。

バージョンアップ作業(アンインストール/インストール)

バージョンアップ作業では、ファイルシステムのバージョンの確認後、既存バージョンをアンインストールして、新バージョンをインストールいたします。 インストール実行後バックアップデータから環境情報をリストアします。

ファイルシステムのバージョン確認

ダブルブラウザver2.6.1ではインストール先のファイルシステムのバージョンにXFS(v5)が必要です。

CentOSが7.3以前のバージョンではインストールした時の標準がXFS(v4)になります。

CentOS7.4以降のバージョンであればXFS(v5)が標準となります。

注意

yum update でのCentOSの7.3以前→7.4以降のバージョンアップではファイルシステムのバージョンが更新されません。その為CentOSの再インストールが必要です。

現在のファイルシステムがXFS(v5)であることを下記コマンドで確認して下さい。

$ xfs_info / | grep ftype=

コマンドを実行すると下記のように表示されます。

naming   =version 2              bsize=4096   ascii-ci=0 ftype=1

ftype=の数字によって手順が変わります。

  • ftype=1の場合はそのままのCentOS環境でダブルブラウザ2.6.1をインストールできます。「 既存バージョンのアンインストール 」へお進みください。
  • ftype=0の場合はファイルシステムのバージョンアップ(CentOS7.4以降の再インストール)が必要です。下記情報を元にデータを退避した上でOSの再インストールを行い、「 新しいバージョンのインストール 」へお進み下さい。

OSの再インストールの前にバックアップツールで作成された下記バックアップデータをscp等で別の環境へ退避してください。

  • /var/opt/HOME-BACKUP
  • WBrowser-System-Backup_20to261-2020-06-08-15-00-51.tar.gz

Tips

/var/opt/HOME-BACKUPは容量が大きい場合があり退避に時間が掛かる可能性があります。

下記のように圧縮することをお勧めします。

コマンド例:

$ sudo tar -C /var/opt/ -zcvf home_backup.tar.gz HOME-BACKUP

OSの再インストール後は「既存バージョンのアンインストール」を行う必要はありません。

既存バージョンのアンインストール

各Linuxサーバにて下記コマンドを実行し、アンインストールします。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser uninstall

「全てアンインストールしますか?」の質問には「yes」で応答してください。

下記バージョンがインストールされています。
2.3.0
全てアンインストールしますか? [yes/no] 'yes'
アンインストールしました。
ご利用いただきまして誠にありがとうございます。
またのご利用をお待ちしております。

各Linuxサーバにて下記コマンドを実行し、サーバの再起動を必ずしてください。

$ sudo reboot

新しいバージョンのインストール

インストーラの配置

インストーラを scp 等でサーバの任意の場所に置いてください。インストーラは下記のようなファイル名になっています。

IVEX-WBrowser-Linux-2.6.1.installer.tar.gz

2.5.1の部分はバージョンにより変わりますので読み換えてください。

インストーラの展開

インストーラは圧縮されています。下記のようなコマンドで展開してください。

$ tar zxvf IVEX-WBrowser-Linux-2.6.1.installer.tar.gz

※実行ディレクトリ配下に展開されます。

インストーラの実行

展開されたインストーラを下記のようなコマンドで実行してください。

$ sudo ./IVEX-WBrowser-Linux-2.6.1.installer

注意

インストーラの実行はインストーラと同じディレクトリに移動し、相対パスで実行してください。

インストール時に利用IPアドレスを聞かれます。 利用予定のIPアドレスの番号を入力して、IPアドレスを設定してください。

参考

画面出力例:

 2018/02/07-16:20:22 容量が25G必要です。インストールを開始してもよろしいですか? [yes/no] yes

2018/02/07-16:20:22 インストールを開始します。
インストールは環境により1分から数分程度かかります。
2018/02/07-16:20:22 WBrowserをセットアップしています。
2018/02/07-16:20:22 作業用領域を準備しています。
2018/02/07-16:26:23 どのIPを利用しますか?
1: 192.168.140.205
2: 192.168.139.205

2018/02/07-16:26:23 番号で指定してください: 1
192.168.140.205 を設定しました。
-----------------------以下略-----------------------
2018/02/07-16:23:23インストールし、起動しました。

注意

「少し時間が掛かります。しばらくお待ちください。」の表示後、領域確保に数分程度の時間を要します、処理の停止はしないでください。

環境リストア

サービスの停止

リストアツールを実行する前に、サービスを一旦停止します。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser stop

リストアツールの実行

バックアップした環境情報をリストアします。

注意

OSの再インストールをした場合は退避した下記バックアップデータを指定の場所へ配置してください。

  • /var/opt/HOME-BACKUP

    → /var/opt/へ配置してください。

    HOME-BACKUPを圧縮した場合は下記コマンドで展開してください。 コマンド例:

    $ sudo tar -C /var/opt/ -zxvf home_backup.tar.gz
    
  • WBrowser-System-Backup_20to261-2020-06-08-15-00-51.tar.gz

    → リストアツールと同じディレクトリに配置してください。

$ sudo ./WBrowser-System-Backup-and-Restore_23to261 restore 20to261 [バックアップファイル名]

Tips

第2引数はどのバージョンでバックアップしたデータを、バージョンのIVEXダブルブラウザLinuxへリストアするかを指定します。

  • 20to261: 2.0.xでデータをバックアップし、2.6.1へリストアする場合。
  • 21to261: 2.1.xでデータをバックアップし、2.6.1へリストアする場合。
  • 22to261: 2.2.xでデータをバックアップし、2.6.1へリストアする場合。
  • 23to261: 2.3.xでデータをバックアップし、2.6.1へリストアする場合。

第3引数のバックアップファイル名はバックアップ取得時に表示されます。作業ディレクトリ配下に作成されておりますので、不明な場合は作業ディレクトリにて『ls』コマンドにてご確認いただけます。

'WBrowser-System-Backup_20to261-2020-06-08-15-00-51.tar.gz'

リストア対象のバックアップファイルは上記でよろしいでしょうか? [yes/no] 'yes'

ダブルブラウザのシステム情報のリストアが完了しました。

退避した home 領域があります。引き続き home 領域を戻せます。
home 領域を戻しますか? [yes/no] 'yes'

上記赤字部分がバックアップファイル名となります。

各種設定反映

WBrowser.conf の refresh-plugins の設定により、以下の手順を実施してください。

refresh-plugins: on の場合

リモートでtemplate-userアカウントで一度ログインし、FireFoxのメニューボタン[三]に黄色い△アイコンが表示されます。以下のアドオンを有効にしてください。

  • X-Forwarded-For Header
  • Extarnal Application Button

ブラウザ終了後の反映ダイアログで「はい」を選択し、他利用者へ反映してください。

template-userの操作方法については [ IVEXダブルブラウザLinux管理者ガイド ] - [ オペレーションガイド ] - [ FireFoxの設定変更 ] を参照ください。

Tips

プロファイルを共有する設定を行う場合は全サーバでリストアが完了した後に1台でtemplate-userでのログイン、保存終了を行ってください。

refresh-plugins: off の場合

各一般アカウントでログインし、初回ログイン時に、FireFoxのメニューボタン[三]に黄色い△アイコンが表示されます。以下のアドオンを有効にしてください。

  • X-Forwarded-For Header
  • Extarnal Application Button

注意

FireFoxのメニューボタン[三]に黄色い△アイコンが表示されない場合、FireFoxのメニューボタン[三]からアドオンを選択し、アドオンの一覧をから有効化します。この時、既に有効と表示されている場合があります。その場合は一度無効化し再度有効化します。

利用環境に合わせた追加作業

注意

本手順で行う作業は、以前利用していた場合のみを行ってください。以前の利用が無い場合は作業不要となります。

tbファイルの再配置(コネクションブローカー無しの場合のみ)

コネクションブローカー無しの構成の場合、ライセンスファイルとしてTBファイルを配置していただいてりますが、バージョンアップに際して再配置していただく必要があります。

詳しくは、 ライセンスファイルの適用 を参照してください。

Flashプラグインのインストール

Adobe Flash Player のプラグインのインストールをして下さい。

Flashのプラグインは下記のようにしてインストールできます。

$ sudo chroot /var/opt/IVEX/WBrowser/root/
# export http_proxy=http://user:password@192.168.0.10:8080/
# export https_proxy=https://user:password@192.168.0.10:8080/
# apt-get update
# apt-get install --no-install-recommends flashplugin-installer

参考

PROXYを利用していない場合には export で始まる2行は不要です。
192.168.0.10:8080 の部分は PROXY の設定にあわせてください。

以上でバージョンアップは完了です。

制限事項

インストール時の制限事項

現時点(2021/05/17)の制限事項としてFireFoxの利用可能バージョンを制限させております。本製品には『FireFox Ver.91(ESR)』をパッケージしております。 FireFox Ver.91(ESR)では NPAPIが廃止されてJavaを含むプラグインが動作しないため、ご注意ください。

Adobe Flash Playerの提供終了に伴いFlashプラグインが動作しないため、ご注意ください。

ダブルブラウザLinux Ver.2.x.x系ではFireFoxはESR限定としております。ReleaseチャンネルのFirefoxはサポート致しませんのでご注意ください。

製品のテストは2021年11月01日時点でCentOS7.9または8.4のそれぞれの標準カーネルで実施しています。 標準以外のカーネルを使用する場合はお問い合わせください。 尚、4.8系では不具合が見つかっておりますので、バージョンアップしないでください。

Ver2.0.1からVer2.6.1へ移行する場合、下記アップデートツールをVer2.0.1に適用後バックアップリストアの作業を開始してください。

  • WBrowser-updater-20101
  • WBrowser-updater-20102
  • WBrowser-updater-20103
  • WBrowser-updater-20104
  • WBrowser-updater-20105
  • WBrowser-updater-20106
  • WBrowser-User-Lowercase (ユーザ名に大文字使用している場合)

Ver2.0.2からVer2.6.1へ移行する場合、下記アップデートツールをVer2.0.2に適用後バックアップリストアの作業を開始してください。

  • WBrowser-updater-20201
  • WBrowser-updater-20202

Ver2.1.0からVer2.6.1へ移行する場合、下記アップデートツールをVer2.1.0に適用後バックアップリストアの作業を開始してください。 - WBrowser-updater-21001

  • WBrowser-updater-21002

トラブルシューティング

  • ベースOSの構築の際、hostnameの初期設定はFQDNとなっておりますが、コンピュータ名のみに変更していただく必要がございます。

  • template-userで初回ログイン時のみ画面が固まる可能性があります。その際は再ログインを行ってください。

  • 一般ユーザで初回ログイン時のみWEB表示が上手くされない場合があります。その際は再ログインを行ってください。

  • Firefoxのバージョン更新後には表示上の設定が有効になっていない場合があります。設定の「有効/無効」を一度変更してから再設定することで有効になります。

    以下は一例です。

    • アドオン

      アドオン一覧画面でアドオンを「無効」にした後、再度「有効」にする。

    • プロキシ

      「プロキシ手動でプロキシーを設定する」を使用していた場合、一度「システムのプロキシー設定を利用する」に変更し、再度「プロキシ手動でプロキシーを設定する」に戻します。

オプション製品のインストール

オプション製品はIVEXダブルブラウザLinux製品と互換性の問題が発生する場合がありますので、最新版をインストールしてください。

ファイル共有オプション

最新版『ファイル共有オプションVer.1.2.0』をインストールしてください。

ログオプション

最新版『ログオプションVer.1.2.0』をインストールしてください。 『ログオプションVer.1.2.0』以下では正常に動作しませんのでご注意ください。

オプション製品のバージョンアップ方法は[管理者ガイド]-[IVEXダブルブラウザLinux] に記載の通常のインストール方法を行うことで適用可能です。