8.2.2. 導入ガイド

お願い

導入当たっては、下記ドキュメントを合わせてご参照ください。

構成について

ダブルブラウザLinuxではユーザプロファイルなどの情報をローカルサーバ内に持つ『通常構成』と、 NFSを利用し外部に持つ『NFS構成』を選択することが可能となります。 また、配信するブラウザはFireFoxを基本として、Chromeを利用することが可能です。 FireFoxを配信するサーバとChromeを配信するサーバを用意することで2種類のブラウザを配信する構成をとることも可能となります。

動作環境

警告

IVEXダブルブラウザLinuxサーバのリソース要件は、1セッションが静的コンテンツを1ページ表示する場合、 100セッションの収容に必要と思われる 参考値 です。動画の再生などを行ったり、複数のタブを同時に 開くと消費リソースは増大します。サイジングにおいては必ず実際の利用の要件を鑑みた条件でのPoCを実施するようにお願いいたします。

IVEXダブルブラウザLinuxサーバ
OS [1]:
CentOS 7.4 (64bit)
CentOS 7.5 (64bit)
CentOS 7.6 (64bit) [2]
CentOS 7.7 (64bit)
CentOS 7.9 (64bit)
CentOS 8.0 (64bit)
CentOS 8.1 (64bit) [7]
CentOS 8.2 (64bit) [7]
CentOS 8.3 (64bit) [7]
CentOS 8.4 (64bit) [7]
CentOS 8.5 (64bit) [7]
RedHat Enterplise Linux 7.4
RedHat Enterplise Linux 7.5
RedHat Enterplise Linux 7.6 [2]
RedHat Enterplise Linux 7.7
RedHat Enterplise Linux 7.9
RedHat Enterplise Linux 8.0
RedHat Enterplise Linux 8.1 [7]
RedHat Enterplise Linux 8.2 [7]
RedHat Enterplise Linux 8.3 [7]
RedHat Enterplise Linux 8.4 [7]
RedHat Enterplise Linux 8.5 [7]
Almalinux 8.3 [7]
Almalinux 8.4 [7]
Almalinux 8.5 [7]
CPU:20 Core 以上 [3]
メモリ:64 GB 以上
HDD:100 GB 以上
パッケージ:
firewalld [4]
psmisc
xfsprogs (4.5.0以上)
nfs-utills [5]
ファイルシステム:
xfs v5 [6]

white

[1]CentOS/RHEL7.3以前のOSから7.4以降にアップデートした場合はファイルシステムが古いためサポートされません。
[2](1, 2) Updater25101を適用したインストーラーでのインストール、および2.5.0/2.5.1をインストールしたシステムを7.6にUpgradeしたものに、updater25002/25101を適用した場合にサポートされます。
[3]必要リソースは表示コンテンツなどにより大幅に変動します。 [ref]
[4]インストール時に必須です。利用を推奨しますが、インストール後に停止しても動作は可能です。
[5]NFS利用時、及び、ログオプション(Enterprise版)利用時に必要です。
[6]CentOS/RHEL7.4以降のクリーンインストールにおいて、標準のファイルシステムです。
[7](1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13) 2.6.2以上を利用の場合にサポート

参考

上記参考値は、OSにてSpectre/Meltdownに対応した修正を適用した場合の、CPU性能劣化を考慮した値となっています。

参考

製品の出荷時テストは2020年6月1日時点でCentOS 7.7とCentOS 8.0の標準カーネルで実施しています。

サポート対象OS・EOSについて

サポート対象OS

[動作環境] に記載のあるOSのみとなります。記載のないOSは未対応または、EOSとなります。

参考

EOS(End of Support)
OSメーカーによる正規サポート終了と共に、OS起因となる障害サポートは終了といたします。 製品起因の障害のサポートは以降1年間を持ってEOSといたします。 尚、本EOSについてはベースOS及びダブルブラウザLinuxで利用しているUbuntu(18.04LTS)において同様となります。

事前作業

ホスト名の設定(全環境)

  1. ホスト名を確認します。
white
$ hostname

警告

ベースとなるLinuxサーバのホスト名はFQDNではなく、コンピュータ名のみで設定をしてください。
変更が必要な場合、下記コマンドで変更可能です。
  1. ホスト名を設定します。
    ※ 例として SERVERNAME と設定します。
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$ sudo nmcli general hostname SERVERNAME

DNSの設定(全環境:Ericom Connect を利用する場合)

  1. DNSの設定を確認します。
white
$ cat /etc/resolv.conf

Tips

ベースとなるLinuxサーバが参加するADをDNSサーバとして指定してください。
変更が必要な場合、下記コマンドで変更可能です。
  1. DNSサーバの指定を変更します。
    ※ 例として 192.168.0.*** と設定します。
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$ sudo nmcli c m $(nmcli c s | grep -v UUID | cut -d' ' -f1) ipv4.dns 192.168.0.***
$ sudo systemctl restart NetworkManager
  1. DNSの設定を再確認します。
white
$ cat /etc/resolv.conf

xfsprogsアップデート(全環境)

  1. xfsprogs のバージョンを確認します。
white
$ xfs_info -V

参考

バージョンが4.5.0以上の場合は下記の更新手順は必要ありません。

  1. xfsprogs の更新を行います。
white
$ sudo yum install xfsprogs

参考

PROXY配下の環境で実行する場合、下記のように実行してください。
192.168.0.10:8080 の部分は PROXY の設定にあわせてください。
認証が不要なPROXYの場合「user:password@」の部分は不要です。
$ export http_proxy=http://user:password@192.168.0.10:8080/
$ export https_proxy=https://user:password@192.168.0.10:8080/
$ sudo -E yum install xfsprogs

psmiscのインストール(全環境)

  1. psmisc がインストール済みかを確認します。
white
$  rpm -qa | grep psmisc

参考

psmiscがインストール済みの場合は下記の導入手順は必要ありません。

  1. psmiscの導入を行います。
white
$ sudo yum install psmisc

参考

PROXY配下の環境で実行する場合、下記のように実行してください。
192.168.0.10:8080 の部分は PROXY の設定にあわせてください。
認証が不要なPROXYの場合「user:password@」の部分は不要です。
$ export http_proxy=http://user:password@192.168.0.10:8080/
$ export https_proxy=https://user:password@192.168.0.10:8080/
$ sudo -E yum install psmisc

インストール

通常のインストール

注意

NFSを利用する場合は本項は実施せず「 NFS利用時のインストール 」を実施してください。

インストーラの配置

インストーラを scp 等でサーバの任意の場所に置いてください。インストーラは下記のようなファイル名になっています。

IVEX-WBrowser-Linux-2.6.0.tar.gz

2.2.0の部分はバージョンにより変わりますので読み換えてください。

インストーラの展開

インストーラは圧縮されています。下記のようなコマンドで展開してください。

$ tar zxvf IVEX-WBrowser-Linux-2.6.0.tar.gz

インストーラの実行

展開されたインストーラを下記のようなコマンドで実行してください。

$ sudo ./IVEX-WBrowser-Linux-2.6.0.installer

インストール時に利用IPアドレスを聞かれます。 利用予定のIPアドレスの番号を入力して、IPアドレスを設定してください。

参考

画面出力例:

 2018/02/07-16:20:22 容量が25G必要です。インストールを開始してもよろしいですか? [yes/no] yes

2018/02/07-16:20:22 インストールを開始します。
インストールは環境により1分から数分程度かかります。
2018/02/07-16:20:22 WBrowserをセットアップしています。
2018/02/07-16:26:23 どのIPを利用しますか?
1: 192.168.140.205
2: 192.168.139.205

2018/02/07-16:26:23 番号で指定してください: 1
192.168.140.205 を設定しました。
-----------------------以下略-----------------------
2018/02/07-16:23:23インストールし、起動しました。

以上でインストールは完了です。

ADへの参加やEricomConnectへの参加、プロファイル共有などを行いたい場合は「 オペレーションガイド 」を参照ください。

NFS利用時のインストール

注意

NFSを利用しない場合は本項の実施は必要ございません。
NFS環境は別途ご用意が必要となります。

インストーラの配置

インストーラを scp 等でサーバの任意の場所に置いてください。インストーラは下記のようなファイル名になっています。

IVEX-WBrowser-Linux-2.6.0.tar.gz

2.2.0の部分はバージョンにより変わりますので読み換えてください。

インストーラの展開

インストーラは圧縮されています。下記のようなコマンドで展開してください。

$ tar zxvf IVEX-WBrowser-Linux-2.6.0.tar.gz

インストーラの実行

展開されたインストーラを下記のようなコマンドで実行してください。

$ sudo ./IVEX-WBrowser-Linux-2.6.0.installer install-with-nfs

以上でインストールは完了です。

注意

<NFS利用時の設定注意事項>

  • NFS環境は別途ご用意ください。
  • NFS環境はv4は利用できません、v3で用意してください。
  • ベースOSでのNFSの設定は、インストール後で結構です。
  • インストール前にはまだマウントポイントがありません。
  • /var/opt/IVEX/WBrowser/home/ にマウントしてください。
  • NFS のマウントは、ベースOS側で設定ください。
/etc/fstab 設定例:(インストール時にも下記表示されます)
※/etc/fstabファイルをviなどのテキストエディタを利用し追記を行ってください。
==========
192.168.0.100:/exports /var/opt/IVEX/WBrowser/home/ nfs nfsvers=3,rw,sync,hard,intr 0 0
==========
  • NFS の v4 では利用できません。v3 をご利用ください(マウント時にnfsvers=3指定等)。
  • 正常に設定ができているかNFS設定先の共有フォルダに『template』ディレクトリが作成されていることを確認ください。

以上でインストールは完了です。

ADへの参加やEricomConnectへの参加、プロファイル共有などを行いたい場合は「 オペレーションガイド 」を参照ください。

アンインストール

注意

  • NFS環境でアンインストールを行う際は必ず、作業前にNFS環境のアンマウントを行ってから実行してください。アンマウントを行わない場合、利用者のプロファイル情報が削除されてしまいます。
  • Ericom環境をご利用の場合はダブルブラウザのアンインストール前にEricom Connect環境からの分離を行ってください。 手順は、「 Ericom Connectサーバとの切断」をご参照ください。
  • プロフィル共有にてご利用いただいている場合は、プロファイルを共有するサーバからの分離を行ってください。 手順は「 プロファイルを共有するサーバの分離 」をご参照ください。

下記コマンドでアンインストールできます。

$ sudo /usr/local/bin/WBrowser uninstall

参考

ダブルブラウザのアンインストール時はアンインストール後にサーバの再起動を行ってください。