3.3. 運用に関する注意点

3.3.1. Linux版

  • 印刷機能の要件は以下の通りです。

    • Ericom Connect および ダブルブラウザ連携キットは7.6.1以上をご利用ください。
    • Ericom Connectの設定において、高度なPDFコマンドに「-shell」を設定して下さい。
    • クライアントPCにAdobe Acrobat DCをインストールしてください。
  • リフレッシュ設定(WBrowser.conf)を変更し、リフレッシュOFFに設定して利用した場合、再度リフレッシュONにすると、その時点の状態が初期状態となります。

Tips

templateの状態が初期とはなりません。templateの状態を初期としたい場合には、リフレッシュOFFで利用したユーザのプロファイルを削除する必要があります。

再起動関係

  • WBrowserサービスのみを再起動(停止、起動)した際、ファイル共有オプションサービスは自動で起動しません。以下のコマンドで手動で再起動してください。
    サービスのみを停止せずに、サーバを再起動した時は自動で起動します。
$ sudo systemctl restart WBrowser-WebDAV.service
  • WBrowserサービスが停止状態でサーバを再起動すると、サーバ起動時にWBrowserサービスは自動起動しません。手動で起動して下さい。
  • バージョン1.6.0(GlusterFS構成)では、3台以上のサーバ構成において過半数以上のサーバを停止するとシステムが利用できなくなります。なお、バージョン2.0以降ではこの制限はありません。

監視関係

  • dfコマンドなどで以下の領域の空きを監視してください。空き領域がなくなるとシステムは正常に動作しません。

    • /var/opt/IVEX/WBrowser/cow
    • /var/opt/IVEX/WBrowser/root/var/tmp

参考

/var/opt/IVEX/WBrowser/baseは常に100%が正常です。

バックアップ/リストア

  • システム対象ファイル
    • /var/opt/IVEX/WBrowser/cow.img (v2.4以降はimgファイルではなく、 /var/opt/IVEX/WBrowser/cow ディレクトリ)

    アプリケーションの追加やアップデート等、システムに関する情報が保存されています。

    v2.4以降は、IVEXダブルブラウザLinuxのサービス停止後に、このディレクトリをバックアップ/リストアしてください。

    v2.3までは、サービス停止前に、 [IVEXダブルブラウザLinux管理者ガイド] - [オペレーションガイド] に従って、バックアップしてください。

  • ユーザ領域対象ファイル
    • /var/opt/IVEX/WBrowser/root/home/

    ユーザのプロファイルやダウンロードファイルが保存されています。 IVEXダブルブラウザLinuxの 【サービス起動時】 の利用者アクセスが無い時に、このディレクトリをバックアップ/リストアしてください。

  • ユーザ分離用領域対象ファイル
    • /var/opt/IVEX/WBrowser/var-tmp.img (v2.4以降はimgファイルではなく、 /var/opt/IVEX/WBrowser/var-tmp ディレクトリ)

    ユーザ分離アクセス時の情報が保存されています。 IVEXダブルブラウザLinuxのサービス停止後に、このファイルをバックアップ/リストアしてください。但し、この領域は一時ファイルが格納されるだけの領域ですのでバックアップは必須ではありません。

  • システムのオンラインバックアップ/リストアには対応しておりません。(スナップショットも同様)システムバックアップを取得する際は必ずWBrowserのサービスを停止してから取得してください。

  • 複数台サーバ構成の場合、バージョン1.6.0(GlusterFS構成)環境では、必ず、全サーバ同時にバックアップ/リストアを実施してください。

警告

1サーバだけでシステムのバックアップ/リストアを実施するとユーザプロファイルが破損します。
なお、バージョン2.0以降では1サーバだけのバックアップ/リストアにも対応しています。