3.1. Ericom Blaze リリースノート

3.1.1. パッケージング

■ Ericom Blaze に含まれているコンポーネントのバージョン
(パッケージ番号:b_1110001)
コンポーネント モジュール名 バージョン
Ericom Access Server本体インストーラ (64bit) EricomAccessServer64.msi 11.1.0.55251
Ericom Blaze クライアント (Windows用 64bit) EricomBlazeClient64.msi 11.1.0.54823
Ericom Secure Gateway インストーラ EricomSecureGateway.exe 11.1.0.62520
HP ユニバーサルプリンタドライバ(UPD) 64bit upd-ps-x64-7.3.0.25919.zip 7.3.0.25919
HP ユニバーサルプリンタドライバ(UPD) 32bit upd-ps-x32-7.0.1.24923.exe 7.0.1.24923
Lexmark ユニバーサルプリンタドライバ(UPD) Lexmark_Universal_v2_UD1_Installation_Package_02092023.exe 3.0.2.0
.NET Framework 4.8 ndp48-x86-x64-allos-enu.exe 4.8

注意

EricomSecureGateway10以降ではMicrosoft .NET Framework 4.8が必要となります。Microsoft .NET Framework 4.8が導入されていないOSを利用の場合には、Microsoft .NET Framework 4.8のインストールをお願いします。

※.NET Framework 4.8以上が未導入の状態でEricomSecureGateway10.0以降をインストールした場合、インストールウィザードでErrorとなりインストールに失敗します。

3.1.2. 新機能および修正点

Blaze Client 11.1.0.54823

【リリース日:2025/4/18】

新機能

  • Windows Server 2025がサポート開始されました。
  • セキュリティ関連のライブラリがアップデートされました。

Ericom Access Server 11.1.0.55251

【リリース日:2025/4/18】

新機能

  • Windows Server 2025がサポート開始されました。
  • セキュリティ関連のライブラリがアップデートされました。

注意

Ericom Blaze11.1以降では、サポートポリシーが変更となっております。
  • サポート期間が3年間になります。
  • 製品の新バージョンのリリースサイクルが約1年になります。
  • バージョン互換性の対象バージョンが10.0以降となります。

詳細は こちら を参照ください。

3.1.3. 制限事項および既知の不具合

Blaze クライアント

入力関係

  • [英数]キーが効きません。
  • Ubuntu において[ひらかな/ローマ字/カタカナ]キーと[英数]キーが有効になりません。
  • Windows10 SAC 2004以降にリリースされたWindows10 SAC端末において、EricomRDP接続で公開アプリケーションを起動後、キーボードの右側にあるShiftが効かない、文字入力動作が正常に行えなくなる場合があります。回避策として、以下いずれかご検討ください。この問題は引き続きEricom社と調査中です。
    • キーボード左側のShiftを利用する。
    • 接続元のWindows10端末の「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」設定を有効にする。
  • Windows 10で[Ctrl]+[Alt]+[End]のコンビネーションキーが効きません。

リダイレクト・印刷関係

  • プリンタリダイレクトを[汎用]で利用する場合、クライアントPCにAcrobat Reader DCを導入してください。また、事前にAdobe Reader DCを1度起動し、ライセンス規約に「同意する」ボタンを押下しておく必要があります。
  • Blaze接続において、HP汎用ドライバを利用しており印刷が遅い場合は、Lexmarkのご利用をご検討ください。
    ※ Lexmarkは、Ericom製品バージョン8.5以降で利用可能です。
  • 汎用プリンタドライバを利用している場合、印刷物のカラー/モノクロの設定は接続元端末のプリンタの設定を切り替えた上で印刷を実施してください。
    (リダイレクトされた接続元クライアントのプリンタがカラー設定であればカラーで印刷され、モノクロであればモノクロで印刷されます。)
  • HP社の汎用プリンタドライバとして利用している場合、両面印刷ができません。Lexmark社の汎用プリンタドライバを利用してください。
    (両面印刷の設定切り替えは、リダイレクトされた接続元クライアントの印刷設定で実施します。)
  • 現時点では、Lexmark社の汎用プリンタがWindows Server 2025をサポートしていないため、Windows Server 2025ではLexmark社の汎用プリンタドライバが機能しません。対応をお待ちください。

アプリケーションウインドウ関係

  • フルスクリーンモードの間、セッションが終了すると、最小化機能と最大化機能が機能しなくなる ことがあります。
    →アプリケーションを再起動して、ウィンドウサイズを調整します。
  • Blaze セッションが最小化されると、復元できないことがあります。
    →アプリケーションを終了し、再起動してセッションに再接続します。
  • シームレスなアプリケーションウィンドウをドラッグするとスムーズに機能しないことがあります。 ウィンドウのドラッグ操作が完了するまで黒色の空白領域が表示されます 。
  • Ericom Connect 8.0 でサポートを開始した EricomRDP は Ericom Blaze の単体利用ではサポートされておりません。
  • Blaze Client for Linux ではフルスクリーンで起動したセッションをリサイズした場合、再びフルスクリーンに戻すことができません。一度セッションを切断し、再接続してください。
  • マルチディスプレイ利用時は、全てのディスプレイの拡大・縮小の倍率は同一でご利用ください。(Windows10の場合、「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」の設定を複数のディスプレイで同じ設定でご利用ください。)倍率が異なる場合、正しく公開アプリケーションの表示がされない場合があります。
  • 以下3つ全ての条件で利用しているケースでは、公開アプリケーションが起動できない場合があります。
    • 接続元端末側でマルチモニタを使用している
    • Microsoftシームレスモードを使用している
    • 接続先RDSサーバがWindows Server 2019以降である
回避策として、Connect管理画面の[公開]>[グループ]>(任意のグループ)>[詳細]にある「シームレス・フルスクリーンモード」設定を「はい」にしてください。

  • Blaze接続でリモートの全画面プリントスクリーンを取得する場合は、「Ctrl+PrtSC」とする必要があります。
  • Windows Server 2025をRDSサービスとし、公開アプリケーションを起動している場合、公開アプリケーションをドラッグ中はディスプレイ上部が黒くなります。

その他

  • BlazeクライアントとしてWindows 10 IoTは問題があるためサポートされません。
  • 端末のコンピュータ名が日本語(ダブルバイト)になっている場合、AccessPad等による接続時に下記エラーが発生するため、PC名はシングルバイトで設定ください。
    Unable to connect to sca.sumple.com Ericom Secure Gateway error (4) WebSocket negotiation with host failed.
  • アプリケーションを閉じても接続先サーバ上から当該ユーザのセッションが切断で残る場合は、Windows側のタイムアウトのポリシーなどを利用し、切断セッションのログオフをご検討ください。
  • Windows Server 2025をRDSとし、公開アプリケーションを起動している場合、公開アプリケーションを終了してもセッションがログオフされません。切断状態にはなるため、回避策として、WindowsOSのグループポリシー等を併用し切断セッションをログオフすることをご検討ください。

Mobile Client(AccessToGo)

入力関係

  • ソフトウェアキーボードの[undo]と[redo]がボタン効かない場合があります。
  • iOSでBluetoothキーボードを利用する場合、英語配列のみがサポートされます。
  • AndroidにおいてはBluetoothキーボードの利用はサポートされていません。
  • iOSでBluetoothキーボード利用時に「Alt+Tab」のコンビネーションキーでリモートのアプリケーションの切り替えをすると、最後に起動した2つのアプリケーションしか切り替えることができません。
  • iPhoneにてVGA出力コネクターを接続後に、モバイルクライアントを利用開始すると画面の一部しか表示されません。
    → 回避策として、モバイルクライアントを起動後にVGA出力コネクターをiPhoneに接続してください。
  • リモートのWindows8.1もしくはWindows10のIMEで自動変換候補が表示されている時に、表示されている候補を選択して確定すると確定文字の後ろに入力した文字が追加されます。
  • iOS10以降とiPadOSにおいて、BluetoothキーボードやSmart Keyboardを利用した場合に、iOS側の変換候補が表示されません。
    → モバイルクライアント利用時の文字入力には、iOSのIMEを利用せず、リモートのWindows 側のIMEを利用してください。
  • BluetoothキーボードやSmart Keyboardを利用している場合、「英数」「かな」入力の切り替えはキーボード上のキーではなく、「Control+Space」等のショートカットキーをご利用ください。JIS配列のキーボードの「英数」「かな」キーでは正しく切り替えができません。
  • バックスラッシュが利用可能なシステムでは、円記号ではなくバックスラッシュをご利用ください。円記号は利用できない場合があります。

リダイレクト・印刷関係

  • iOSやAndroidではローカルドライブのリダイレクトはできません。

アプリケーションウインドウ関係

  • iOSやAndroidではアプリ公開の設定時はEXEファイルの指定のみが可能です。(バッチファイル、URL、ドキュメントは使用できません。)

その他

  • Andoroid/iOSともに、端末のサイズが5.5インチ未満の場合とメモリが320MBの場合、以下のメッセージが出力されます。

    「警告:デバイスのRAMが320MB未満ではアプリケーション予期せず終了したり遅くなる場合があります」

  • iOSおよびiPadOS 16.xにおいて、AccessToGoなどEricomのモバイルアプリを利用する場合、下記事象が発生します。
    <事象>
    • デバイスが横向きの場合、Ericomモバイルアプリの表示画面が最適化されない。(画面右側が黒塗り状態となる。)
    • Ericomモバイルアプリからリモートサーバへ接続し、アプリのメニューが表示されている状態において、デバイスの向きを変更すると一部のメニューが表示されない。

    これらの問題についてはEricom社へ確認中となります。回避策として、以下ご検討ください。

    <回避策>
    • iOS、iPadOS 15.xのままご利用いただく。
    • デバイスを常時縦向きのままご利用いただく。(常時縦向きでのご利用であれば、上記事象は発生しないことを確認しております。)

Access Server

  • Access Server 8.5以上ではバージョン毎にライセンスキーの申請が必要となります。新規導入の場合だけでなく、 バージョンアップ時にもライセンスキーの再請求が必要となります。
  • Access Server 8.5以上ではセントラル・サーバの機能は利用できません。