7.1. Windows版

7.1.1. ダブルブラウザ連携キットのバージョンアップ

ClickOnceの場合

  • 配布元ファイルサーバのファイルを上書きで差し替えます。 新しいバージョンのzipファイルを解凍したものを そのまま全て上書き してください。
  • 新バージョンとの設定互換を確保するため、配布元ファイルサーバ上にある WBConfigTool.exeを起動し、[OK] をクリックしてください。 これにより設定ファイル(def.blazeとWB.confが更新されます。)
  • 新しい連携キットが上書きされた場合、ユーザの次回実行時に新バージョンが検知され、インストールするかどうかのポップアップがユーザ画面に表示されますのでバージョンアップを選択するように事前にアナウンスしてください。

MSIの場合

  • Configration Toolをインストールした管理者端末で新バージョンのConfigration Toolを上書きインストールします。
  • 新バージョンとの設定互換を確保するため、配布元ファイルサーバ上にある WBConfigTool.exeを起動し、[OK] をクリックしてください。 これにより設定ファイル(def.blazeとWB.confが更新されます。)
  • 各クライアントPCのWBrowserLauncherを上書きインストールします。
  • 先の手順で更新した新しい設定ファイルを各クライアントPCに再配布します。

7.1.2. Ericom Connectのバージョンアップ

単体構成の場合のバージョンアップ

  • 既存のConnectサーバにて作業を行います。
  • Connectサーバが単体構成の場合の手順です。
  • 既存のConnectサーバをアンインストールし、最新のConnectサーバをインストールして、バージョンアップを行います。

Connectの構成パターン(RDS、ダブルブラウザLinux)によって、Connectサーバ上にインストールするコンポーネントの種類が異なります。 「構成パターン別 Connect インストールコンポーネント 」を参照の上、環境に合わせてコンポーネントをインストールして下さい。

  1. Connectの管理者ユーザでConnectサーバにログインし、[スタートメニュー]より、[Ericom Connect Configuration Tool]を起動します。
connectverup-01
  1. [Stop Services]をクリックし、Connectサーバのサービスを停止します。
connectverup-02
  1. サービスが停止したら[Exit]をクリックし、Ericom Connect Configuration Toolを閉じます。
connectverup-03
  1. コントロールパネルから[プログラムと機能]を開き、[Ericom Connect]を右クリックして[アンインストール]を選択します 。
connectverup-04
  1. [Preserve existing configuration for future installations and upgrades]にチェックが入っていることを確認し、[Remove]をクリックします。
connectverup-05
  1. [Installation Wizard Completed]と表示されたら、[Finish]をクリックしてウィザードを閉じます。
    必ずサーバを再起動してください。
connectverup-06
  1. 最新バージョンのConnectをインストールします。[EricomConnect.exe]をダブルクリックしてインストールウィザードを開始します。
    Connect 8.0以上のインストールには .Net 4.5.2以上が必要です。必要に応じてインストールしてください。インストールメディア内の以下フォルダにインストーラーがございます。
    [.NET Framework 4.5.2]フォルダ
connectverup-07
  1. 「I accept the terms in the license agreement」にチェックを入れ、[Next]をクリックします。
connectverup-08
  1. [Custom]をクリックします。
connectverup-09
  1. インストールするコンポーネントを選択します。チェックする項目につきましては、「構成パターン別 Connect インストールコンポーネント 」を参考に、必要なコンポーネントをチェックして、[Install]をクリックします。
connectverup-10
  1. インストールが完了したら、[Finish]をクリックして閉じます。
connectverup-11
  1. Ericom Connect Configuration Toolが起動してきます。[Upgrade / Redeploy]をクリックします。
connectverup-12
  1. SQLサーバのバックアップを勧めるメッセージが表示されます。[OK]をクリックします。
connectverup-13
  1. [Database Admin]にグリッド作成時に設定したデータベースのアカウント(デフォルトではグリッド名と同じ)とパスワードを入力します。
    ※パスワードが不明な場合は、SQL Server上の[SQL Server Management Studio] にWindows認証でログインし、パスワードを変更してください。
    [Lookup Service Hosts]には、グリッド作成時に設定したConnectのIPアドレスを入力してください。
    ※9.x以降では、[My Hostname or IP]及び[Lookup Service Hosts]には、ホスト名ではなくIPアドレスを設定することが推奨されています。また、9.2以降では、IPアドレス以外を設定して進めた場合、警告が表示されます。
connectverup-14
  1. バージョンアップの途中で、Connectの管理者アカウントの入力を求められます。アカウント名とパスワードを入力して[OK]をクリックします。
connectverup-15
  1. [***Completed***]と表示されたら、バージョンアップ完了です。[Exit]をクリックしてEricom Connect Configuration Toolを閉じます。
connectverup-16

お願い

新バージョンは、旧バージョンと管理コンソールの設定や接続時の設定が異なる場合があるため、 最新の設定を必ずご確認ください。

警告

グリッドに参加しているコンポーネントはバージョンを統一する必要があります。RemoteAgentがインストールされている リモートデスクトップ/ターミナルサーバ,VDI,IVEXダブルブラウザLinuxのRemoteAgent、及びSecureGateway、 AccessPad(ダブルブラウザ連携キット含む)もバージョンアップしてください。

冗長構成の場合のバージョンアップ

  • 既存のConnectサーバにて作業を行います。
  • Connectサーバの冗長構成が2台で構成されている場合の手順です。
  • 既存のConnectサーバをアンインストールし、最新のConnectサーバをインストールして、バージョンアップを行います。

Connectの構成パターン(RDS、ダブルブラウザLinux)によって、Connectサーバ上にインストールするコンポーネントの種類が異なります。 「構成パターン別 Connect インストールコンポーネント 」を参照の上、環境に合わせてコンポーネントをインストールして下さい。

1台目

  1. Connectの管理者ユーザでConnectサーバにログインし、[スタートメニュー]より、[Ericom Connect Configuration Tool]を起動します。「Stop Services」をクリックしてConnectの全てのサービスを停止します。
    2台のConnectサーバで行ってください。
connectverup-17
  1. サービスが停止後、Connectをアンインストールします。コントロールパネルの「プログラムの機能」から「Ericom Connect」を選択して「アンインストール」を実行します。
connectverup-18
  1. Connectのインストール・ウィザードが起動します。「Preserve existing configuration for furture installations and upgrades」がチェックされているのを確認してから「Remove」をクリックしてアンインストールを実行します。
connectverup-19
  1. Connectのアンインストールが終了したら「Finish」ボタンをクリックして、Connectのインストール・ウィザードを終了します。
    アンインストール後に必ずOSを再起動してください。
connectverup-20
  1. バージョンアップする最新のConnectのインストーラを実行します。Connectのインストール・ウィザードが起動したら「Next」をクリックします。
    Connect 8.0以上のインストールには .Net 4.5.2以上が必要です。必要に応じてインストールしてください。
connectverup-21
  1. 「I accept the terms in the license agreement」にチェックを入れ、[Next]をクリックします。
connectverup-22
  1. [Custom]をクリックします。
connectverup-23
  1. インストールするコンポーネントを選択します。チェックする項目につきましては、「構成パターン別 Connect インストールコンポーネント 」を参考に、必要なコンポーネントをチェックして、[Install]をクリックします。
connectverup-24
  1. インストールが完了したら、[Finish]をクリックして閉じます。
connectverup-25
  1. Ericom Connect Configuration Toolが起動してきます。[Upgrade / Redeploy]をクリックします。
connectverup-26
  1. SQLサーバのバックアップを推奨するメッセージが表示されます。[OK]をクリックします。
connectverup-27
  1. [Database Admin]にグリッド作成時に設定したデータベースのアカウント(デフォルトではグリッド名と同じ)とパスワードを入力します。
    ※ パスワードが不明な場合は、SQL Server上の[SQL Server Management Studio] にWindows認証でログインし、パスワードを変更してください。
    [Lookup Service Hosts]には、グリッド作成時に設定したConnectのIP(複数台の場合はカンマ区切り)を入力してください。
    ※ 9.x以降では、[My Hostname or IP]及び[Lookup Service Hosts]には、ホスト名ではなくIPアドレスを設定することが推奨されています。また、9.2以降では、IPアドレス以外を設定して進めた場合、警告が表示されます。
    (9.x以降では、複数のConnectサーバを追加する場合には[Lokup Service Hosts]には下記[注意]の通りカンマで区切ってConnectサーバアドレスを記入してください。8.xでは、全てのConnectサーバを同一セグメント内に構築する限りにおいては、空欄でも問題ありません。)
connectverup-28

注意

[Lookup Service Hosts]の内容は、同一Gridに参加しているマシン全てで、同一とする必要があります。

  1. メッセージエリアにアップグレードのステータスが表示されていきます。
connectverup-29
  1. Connectの管理者アカウントの入力を求められます。アカウント名とパスワードを入力して[OK]をクリックします。
connectverup-30
  1. Gridのデータの配置がシングル構成のものに変更されたことを知らせるメッセージが表示されます。[OK]をクリックします。
connectverup-31

参考

バージョンアップ前と同じグリッドの設定にする必要がありますので、2台目のConnectサーバのバージョンアップの終了後に「ConnectCLI SetGridParameters」を実行します。手順は後述します。

  1. [***Completed***]と表示されたら、バージョンアップ完了です。[Exit]をクリックしてEricom Connect Configuration Toolを閉じます。
connectverup-32

2台目以降

  1. 2台目以降も1台目と同じ手順でバージョンアップを行います。手順1~9までを実施してください。
    手順10では「Ericom Connect Configuration Tool」が自動で起動したあと、[Join existing grid]をクリックします。
connectverup-33
  1. [Grid]を1台目のバージョンアップの時に設定されたグリッド名と一致させます。
    [My Hostname or IP]には、このConnectサーバのIPアドレスを入力もしくは設定してください。
    [Lookup Service Hosts]には、グリッド作成時に設定したConnectのIP(複数台の場合はカンマ区切り)を入力してください。
    ※ 9.x以降では、[My Hostname or IP]及び[Lookup Service Hosts]には、ホスト名ではなくIPアドレスを設定することが推奨されています。また、9.2以降では、IPアドレス以外を設定して進めた場合、警告が表示されます。
    (9.x以降では、複数のConnectサーバを追加する場合には[Lokup Service Hosts]には下記[注意]の通りカンマで区切ってConnectサーバアドレスを記入してください。8.xでは、全てのConnectサーバを同一セグメント内に構築する限りにおいては、空欄でも問題ありません。)
connectverup-34

注意

[Lookup Service Hosts]の内容は、同一Gridに参加しているマシン全てで、同一とする必要があります。

  1. バージョンアップの途中で、Connectの管理者アカウントの入力を求められます。アカウント名とパスワードを入力して[OK]をクリックします。
connectverup-35
  1. [***Completed***]と表示されたら、バージョンアップ完了です。
    [Exit]をクリックしてEricom Connect Configuration Toolを閉じます。
connectverup-36

Gridの分散配置

上記手順まででは、グリッド内のデータがそれぞれのConnectに分散配置されていません。下記の手順によりデータを分散させるように設定します。

  1. いずれかのConnectサーバにおいて管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、下記コマンドにより現状を確認します。
white
C:\>cd "c:\Program Files\Ericom Software\Ericom Connect Configuration Tool"
c:\~Tool>connectcli gridinfo

Searching for 30 seconds ...
EricomConnectBusinessLogicPU Intact; Partitions=1; Backups=0; MaxInstancesPerMachine=0
EricomConnectMirrorService Intact; Partitions=1; Backups=0; MaxInstancesPerMachine=0

ECN01.test.local (192.168.0.1)  #GSC=2.  #LUS=1
  EricomConnectBusinessLogicCluster Partition #1. Primary [pid 3960]
    RedoLogSize: 0
  mirror-service Partition #1. Primary [pid 3872]
    Mirror: Successful 21; Failed=0

ECN02.test.local (192.168.0.2)  #GSC=2.  #LUS=1
  1. 続けて分散の為のコマンドを実行します。
white
c:\~Tool>connectcli setgridparameters 1 1 2 1
  1. Connectの管理者アカウントとパスワードの入力を促されますので入力してEnterキーを押します。
white
Connect Admin User: Administrator
Connect Admin Password: **********
Searching for deployment ......
  1. 設定内容の確認が表示されます。確認の上「y」で実行します。
white
Searching for 30 seconds ...
Parameter settings are feasible

Sample deployment (DB = database sync component;  Partition.Replica
M1: 1.1 DB
M2: 1.2

All services must be restarted on all machines
Grid machines: 2
Number Partitions: 1
Number Backups: 1
Gsc per Machine: 2
Instances per Machine: 1
Continue [y/n]? y
  1. 設定が終了し、すべてのマシンのサービスの再起動を促すメッセージが表示されます。
    グリッドに接続されている全てのサーバ、ワークステーション(VM)が対象です。
    サーバの再起動によるサービス再起動を推奨します。
white
Changes saved.  All Processing unit services must be restarted on all machines.

c:\~Tool>
  1. 全てのConnectサーバの再起動が終了し、サービスが全て起動されGrid Statusが「Exists」になっていることを確認します。
connectverup-37
  1. 再度管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、下記コマンドにより現状を確認します。
white
C:\>cd "c:\Program Files\Ericom Software\Ericom Connect Configuration Tool"
c:\~Tool>connectcli gridinfo

Searching for 30 seconds ...
EricomConnectBusinessLogicPU Intact; Partitions=1; Backups=1; MaxInstancesPerMachine=1
EricomConnectMirrorService Intact; Partitions=1; Backups=0; MaxInstancesPerMachine=0

ECN01.test.local (192.168.0.1)  #GSC=2.  #LUS=1
  EricomConnectBusinessLogicCluster Partition #1. Primary [pid 4644]
    RedoLogSize: 0
  mirror-service Partition #1. Primary [pid 4564]
    Mirror: Successful 44; Failed=0

ECN02.test.local (192.168.0.2)  #GSC=2.  #LUS=1
  EricomConnectBusinessLogicCluster Partition #1. Backup 0 [pid 1788]
    RedoLogSize: 2

c:\~Tool>

※EricomConnectBusinessLogic がそれぞれのサーバに配置されていることを確認します。

  1. これで複数台構成のConnectのバージョンアップが終了しました。
    管理コンソールの「Ericom Connectについて」からConnectのバージョンを確認できます。
connectverup-38

警告

グリッドに参加しているコンポーネントはバージョンを統一する必要があります。RemoteAgentがインストールされている リモートデスクトップ/ターミナルサーバ,VDI,IVEXダブルブラウザLinuxのRemoteAgent、及びSecureGateway、 AccessPad(ダブルブラウザ連携キット含む)もバージョンアップしてください。

7.1.3. Ericom Connect Remote Agentのバージョンアップ

RemoteAgentのバージョンアップ

お願い

事前バックアップをお願いします

バージョンアップ事前準備として、以下の実施をお奨め致します。

  • RemoteHostAgentインストール端末上の下記パスにある「EricomConnect」フォルダ

    ※フォルダのバックアップは、全Connectサーバのものを取得します。

    C:¥ProgramData¥EricomConnect
    

    このフォルダは隠しファイル属性になっていますので、表示する場合はエクスプローラで[表示]メニューで[隠しファイル]をチェックしてください。

  1. RDSサーバへ管理者ユーザでデスクトップログオンします。
  1. コントロールパネルの「プログラムと機能」の画面から、「Ericom Connect Remote Host」をアンインストールします。
  1. 新バージョンのRemoteHostAgentのインストーラを任意のパスにコピーし、インストーラを実行します。
  1. ウィザード画面に従いNextで進め、インストールを実施します。
  1. [Ericom Connect Remote Agent Configuration]が起動しますので、以下の補足事項に沿って表示されている画面に入力されている値に間違いがないことを確認の上、[Connect To Grid]をクリックしてください。
    ※途中Connectの管理者アカウントの入力画面が表示されますので、入力の上「OK」をクリックします。

参考

  • Grid Name…Name…Connectサーバの[Ericom Connect Configuration Tool]で確認できます。
  • My hostname or IP…このサーバの「IPアドレス」を入力してください (ホスト名ではなく、IPアドレス入力をお願い致します。)
  • Lookup Service Hosts…Ericom Connectで[Upgrade/Redeploy]もしくは [Join existing grid]した時に設定した値と一致するよう記入してください。
  • ※ 9.x以降では、[My Hostname or IP]及び[Lookup Service Hosts]には、ホスト名ではなくIPアドレスを設定することが推奨されています。また、9.2以降では、IPアドレス以外を設定して進めた場合、警告が表示されます。
    (9.x以降では、複数のConnectサーバが存在する場合、[Lokup Service Hosts]には下記[注意]の通りカンマで区切ってConnectサーバアドレスを記入してください。8.xでは、ConnectサーバとRemoteAgent Type1サーバを同一セグメント内に構築する限りにおいては、空欄でも問題ありません。)
  1. エラーメッセージなく「*** Completed ***」と出ましたらグリッド参加成功です。
    もしグリッドが見つからない等のエラーが出る場合は、下記手順を実施後、Ericom ConnectのWeb管理コンソールでサーバが登録されているかご確認ください。

グリッド参加に失敗する場合

  • 下記にあるSettings.xmlのバックアップコピーを取得しておきます。
C:¥Program Files¥Ericom Software¥Ericom Connect Data Grid¥NET v4.0¥Config
  • Settings.xmlをエディタで開き、下記部分に適切な値を入力して保存します。
<XapNet.HostName><このサーバのIPアドレス></XapNet.HostName>
       <XapNet.Multicast.Enabled><TrueまたはFalse></XapNet.Multicast.Enabled>
       <XapNet.Groups><グリッド名></XapNet.Groups>
       <XapNet.Locators><上記がTrueの場合は空欄、Falseの場合は後述通り指定>
</XapNet.Locators>
       <XapNet.Zones></XapNet.Zones>

参考

<XapNet.Multicast.Enabled>がFalseの場合の<XapNet.Locators>の設定例:)

以下のようにLookup Service Hostsの値を入れます。

<XapNet.Locators>172.16.1.1:4174,172.16.2.2:4174</XapNet.Locators>
  • Windowsサービス画面から、「Ericom Connect Remote Agent Service」サービスを再起動してください。
  • Web管理コンソール上で、[サービス]の画面で「Remote Agentサービス」一覧にこのRDSサーバの情報があり、ステータスが「実行中」となっていることを確認してください。