6.2.1. Ericom Connect のインストール

事前準備

注意

Connectサーバのインストール作業用アカウント(SQLの構築含む)は今後運用管理で利用する削除しないユーザをご準備ください。

Ericom Connectの環境構築にあたり、事前に必要な設定を行います。 以下、手順に沿って設定を行ってください。

Active Directory(以下AD)ドメインの準備

Ericom Connect環境はADのドメインが必要となります。事前に以下の準備を行ってください。

  • Connectサーバをドメインへ参加させる。
  • Connectサーバのインストール作業用として、ドメイン管理者アカウントを用意する。
  • 検証用に、テストユーザアカウントを必要数用意する。
  • Connectサーバインストール用のアカウントにUPN(User Principal Name)を登録する。

※ RDSサーバを別立てする場合は、RDSサーバにも本手順を実施してください

  1. ADサーバの「Active Directory ユーザとコンピューター」にて、ドメインの管理者権限を持つユーザにUPNが正しく登録されているか確認します。
    ※本手順ではAdministratorユーザを使用しておりますが、Administratorユーザの利用が難しい場合は、別途ドメインの管理者権限を持つユーザを作成し、利用してください。
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Windowsファイアウォールの受信規則

  • Connectサーバにて作業を実施します。
  • Connectサーバインストール時に必要なポートを自動で開放しますが、今回は検証目的のため、全てのポートを開放する手順にしています。
  • Ericom Connect環境で使用するポートについては、「Ericom Connect 管理者ガイド」の「DNSとポート」をご参照下さい。
  • ※ RDSサーバを別立てする場合は、RDSサーバにも本手順を実施してください
  1. [コントロールパネル]より、[Windows ファイアウォール]をクリックし、[Windowsファイアウォールの有効化または無効化]をクリックします。
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  1. 今回は簡易にConnectサーバを構築することに重きを置き、疎通が確実に行えるよう[Windows ファイアウォールを無効にする]に設定します。
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SQL Serverの構成

SQL Server のインストール

  • Connectのインストールには、SQL Server 2012以降 または SQL Server 2012 Express以降が必要です。
  • SQL ServerにはConnectのログ情報などが格納されます。
  • 本手順では、SQL Server 2014 Expressをインストールしています。
  • SQL Server 2014 Expressの稼動要件として、.NET Framework 3.5 SP1 および .NET Framework 4.0以上が必要です。(Connectを同居させる環境は.NET Framework 4.5以上 となります)
  • インストーラは提供モジュールに含まれております。(Microsoft社からダウンロードしたインストーラです)
  1. SQL Server 2014 Expressのインストーラを実行します。
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  1. ファイルの展開先を指定できます。ここではデフォルトのまま進めます。
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  1. インストールウィザードが開始されます。 「新規インストール」の項を選択します。
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  1. 「ライセンス条項に同意します。」にチェックをいれ、[次へ]をクリックします。
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  1. [次へ]をクリックします。
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  1. インストールする機能や、ルートディレクトリ等を変更できます。ここではデフォルト設定のまま[次へ]をクリックします。
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  1. SQL Serverのインスタンス名を変更できます。ここではデフォルトのまま[次へ]をクリックします。
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  1. 「SQL Server Browser」サービスのスタートアップの種類を[自動]に変更し、[次へ]をクリックします。
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  1. 認証モードを「混合モード」に変更し、任意のsaアカウント用パスワードを入力します。[次へ]をクリックすると、SQL Serverのインストールが開始します。
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  1. インストールが成功したことを確認し、[閉じる]をクリックします。
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  1. インストールセンター ウィンドウも閉じます。
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  1. Windowsスタートメニューより「SQL Server 2014 構成マネージャー」を起動します。
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  1. 左側ペイン[SQL Serverのサービス]の「SQL Server Browser」および「SQL Server」の状態が「実行中」かつ開始モードが「自動」となっていることを確認します。
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  1. 左側ペイン[<SQLインスタンス名> のプロトコル]の「TCP/IP」をダブルクリックします。
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  1. [有効]の項目を「はい」に変更し、[適用]をクリックします。
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  1. サービスを再起動まで設定が反映されない旨の警告メッセージが表示されたら、[OK]をクリックします。
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  1. [OK]をクリックし、プロパティを閉じます。
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  1. 設定を反映させるため、SQL Serverのサービスを再起動します。左ペインの「SQL Server のサービス」をクリックし、右ペインの「SQL Server(SQLEXPRESS)」を右クリックして「再起動」を選択します。再起動が完了したら「SQL Server 2014 構成マネージャー」を閉じます。
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Connect Serverの構成

Connectのインストールとグリッドの作成

本項では、EricomConnect.exe を使用し、Connectのインストールおよびグリッドの作成を実施します。

Connectの構成パターン(RDS、ダブルブラウザLinux)によって、Connectサーバ上にインストールするコンポーネントの種類が異なります。 「構成パターン別 Connect インストールコンポーネント 」を参照の上、環境に合わせてコンポーネントをインストールして下さい。

  1. EricomConnect.exeを実行します。
    ※ Connectの稼動には「.NET Framework 4.6.2」のインストールが必要です。Connectインストール前にインストールしてください。インストールメディア内の以下フォルダにインストーラーがございます。 [.NET Framework 4.6.2]フォルダ
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  1. インストールウィザードが起動するので、[Next]をクリックします。
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  1. [I accept…]にチェックを入れ、[Next]をクリックします。
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  1. 「Custom」を選択します。
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  1. インストールするコンポーネントを選択します。必要なコンポーネントをチェックして、 [Install]をクリックします。
    ※ RemoteAgent Type2を利用する場合は、「Ericom Connect Remote Agent Web Service」にもチェックを入れてください。
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Tips

チェックする項目につきましては、「構成パターン別 Connect インストールコンポーネント 」を参考にしてください。
  1. インストールが開始されます。終了まで数分かかります。
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  1. インストールが完了したら[Finish]をクリックし、ウィザードを終了します。
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  1. 「Ericom Connect Configuration Tool」が自動で起動するので、[New Grid]をクリックします。
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  1. 以下を設定し、[Initialize Database …]をクリックします。
    [Password]
    Connectをインストールしたユーザのパスワードを入力
    [Grid Name]
    任意のグリッド名を入力(※Database NameとDatabace Adminにも反映されます)
    [My Host or IP]
    アドレスがConnectサーバのアドレスと同一か確認
    ※9.x以降では、[My Hostname or IP]には、ホスト名ではなくIPアドレスを設定することが推奨されています。また、9.2以降では、IPアドレス以外を設定して進めた場合、警告が表示されます。
    [Lookup Service Hosts]
    Connectサーバのアドレスを設定
    ※9.x以降では、[Lookup Service Hosts]には、ホスト名ではなくIPアドレスを設定することが推奨されています。また、9.2以降では、IPアドレス以外を設定して進めた場合、警告が表示されます。
    [Server User]の[Password]
    任意の値に変更
    ※Server Userのアカウント及びパスワードはバージョンアップ時にも必要となります。

    ※ ファイル共有オプション(WebDavオプション)をESG経由で利用する場合は、Grid作成時のDatabaseAdminはSQLユーザを指定する必要があります。
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注意

2台目以降のConnectサーバを別セグメントに構築される場合[Lookup Service Hosts]には、[自分自身のIP],[他サーバのIP]の順番でConnectサーバのIPアドレスをカンマ(,)区切りで記述します。
(例)1台目:「192.168.100.1,192.168.200.1」
2台目:「192.168.200.1,192.168.100.1」
※[Lookup Service Hosts]の内容は、同一Gridに参加しているマシンで、可能な限り均一に設定する必要があります。
 例えばConnectサーバ2台、RDSサーバ4台の6台で構成する場合、Connect1台とRDSサーバ2台が「192.168.100.1,192.168.200.1」、残り3台が「192.168.200.1,192.168.100.1」となるように設定します。
  1. グリッドの作成が開始されます。
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Tips

Grid作成時の画面で「Error: *** A grid named ‘(Grid名)’ already exists ***」というエラーでGrid作成に失敗する場合があります。これはGrid名のデータベース名が重複している場合のエラーですが、Connectインストール直後の場合、データベース名が重複していなくとも同エラーでGrid作成が出来ない場合があります。このエラーが発生した場合はどのような場合でも再度Gridを(データベース名が重複していない名前で)作成してください。

  1. グリッド作成が正常終了した場合、[Completed]と表示されます。[Completed]の表示を確認後に[Exit]をクリックしてConfiguration Toolを終了します。
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